【4輪へ本格復帰】ヤマハがケータハムEV向けパワートレイン公開!目指している官能性能とは?

いわゆる『3 in 1』のパッケージング ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は日本自動車技術会『人とくるまのテクノロジー展』(5月21日〜23日、於:パシフィコ横浜)で、量産EV向けの『eアクスル(e-Axle)』を公開した。 【画像】ケータハム期待のBEV『プロジェクトV』! 全63枚 eアクスルは、モーター、インバーター、ギアシステムをコンパクトにまとめた、いわゆる『3 in 1』のパッケージングである。これを、英国ケータハムの『プロジェクトV』量産車に搭載する。 2023年に世界初公開され、日本でも大きな話題となった『ケータハム・プロジェクトV』。 ケータハム 『ケータハム・プロジェクトV』は、2023年7月の英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開され、日本でも大きな話題となった。 日本国内では2024年1月の東京オートサロンや、直近では4月のオートモビルカウンシルでも出展され、輸入車オーナーはもとより国内外の自動車業界関係者から高い関心を集めているクルマだ。 ケータハムと聞くと、ロータス・セブンの流れを汲むセブン・シリーズをイメージする人が少なくないだろう。日本でも長年に渡りセブン・シリーズを愛好するファンがいる。 事業として見ると、ケータハムは2021年にはホンダ、日産、BMWなど多様なブランドの新車ディーラーを展開するVTホールディングスの傘下となっている。 そうした中、ヤマハとVTホールディングスは昨年10月、『プロジェクトV』の進捗について情報を公開している。量産、市販化に向けて東京アールアンドデーと共同開発中で、2025年央の完成を目指すとしていた。 ハイエンドEVに焦点を合わせたビジネス 今回展示されたeアクスルは、最高出力は電圧によって200kWから450kWが可能。最高回転数は1万5000rpm。電圧は、量産型EV市場の動向を踏まえて、350Vから800Vを想定している。 ポルシェなど欧州メーカーの一部では早くから800Vに対応しているが、日系メーカーのEVでは400Vが多く、今後800Vへの対応を検討している段階だ。 『人とくるまのテクノロジー展』でヤマハが展示した『eアクスル』。 桃田健史 ヤマハ関係者によれば、特徴は『官能性能』。エンジンと比べてモーターは、一般的に人の感性に訴えかけることが難しいというイメージがあるが、そこにヤマハらしさを創出することを目指している。 技術的には、セグメントコンダクターの採用と、独自の鋳造技術によってモーターを小型化。そこに制御システムとギア機構を緻密に融合させた。 モーター制御技術や、バッテリーを含めたエネルギーマネージメント技術については、モータースポーツでの知見も活きている。今シーズンから『EVのF1』とも呼ばれるフォーミュラE世界選手権に、ローラ・ヤマハABTという英日独3ヵ国融合体制で挑んでいるところだ。 5月17〜18日の東京E-Prixでヤマハも含めてチーム関係者が記者会見を開催。その中で、ヤマハ関係者は参戦理由のひとつとして「通常の量産開発と違う、短納期でアジャイル(敏速な)開発が体験できることだ」と強調した。 ヤマハが目指す、官能性能がいかなるものなのか。ケータハム・プロジェクトV量産モデルの登場を大いに期待したい。

もっと
Recommendations

約260万円! ホンダ新「コンパクト“ミニバン”」がスゴイ! 全長4.3m級の6人乗りモデル! コスパ高い「最も安価なフリード」どんなクルマ?

現行のフリードはどんなモデル?ホンダは2025年3月27日、「フリード…

トヨタ斬新「プロボックスSUV!?」がスゴイ! ゴツすぎバンパー&“ウッド”な「上質オシャ内装」が超カッコイイ! “アウトドア仕様”でタフ感溢れるカーストックのカスタムカーとは?

商用車とは思えない個性的なデザインと実用性で来場者を魅了したそう

魔改造「マーチ」どう使う? 超低床トラック実現のワケ 「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」 ジヤトコ/日野自動車

日野自動車は、BEVトラック「デュトロZ EV」をベースとした車を展示

スバル新型「軽トールワゴン」登場に期待大! “ちょうどいい”サイズに便利な「スライドドア」採用!? 使い勝手サイコーの「新型ステラ」スポーティな“カスタム仕様”も設定か?

2025年6月に発売予定だと発表し、スバル「ステラ」の新型登場にも期待

英国の法的抜け穴利用、廃タイヤ輸出が環境を脅かす背景

規制の緩いインドへ輸出環境と人に悪影響英国のタイヤ業界団体は、…

スバルの「“新”スポーツハッチ」まもなく発売!? 鮮烈「イエロー」がカッコいい! 新色&「“赤い”特別仕様車」もある新「インプレッサ」先行予約開始

デビューから2年! 6代目「インプレッサ」が変わる!?スバルは2025年…

トヨタ新「高級セダン」発表! 全長5m超の“正統派モデル”にツヤ無し漆黒「マットメタル」採用! 特別な「クラウンセダン」どんなモデル?

特殊なマット塗装を施したスペシャル仕様!トヨタは2025年5月22日、…

トヨタが新「高級セダン」を発表 全長5m超の正統派モデルにツヤ無し採用

特殊なマット塗装を施したスペシャル仕様!トヨタは2025年5月22日、…

新型レクサス『ES』 英国ではEVモデルのみ販売か アウディやBMWと競合

ハイブリッド車は導入せず?第8世代となるレクサス『ES』の新型が登場…

24年ぶり復活! ホンダ新型「FFクーペ」に反響多数! “タイプR宿る“「スポーティハイブリッド」採用に「最高じゃん!」「乗り味気になるねぇ」の声! “画期的シフト”搭載の「プレリュード」が話題に

ホンダブースに展示された新型「プレリュード」がひときわ注目を集めた

loading...