1億円超え!? レクサス「和製スーパーカー」登場! “匠”手作りの「軽量純白ボディ」×「“天使の咆哮”V10エンジン」搭載! 次期型も期待の“超・特別モデル”「LFA」千葉で落札

走行距離はわずか1万3700km! 限定500台が「手作業で」生産されたモデル  2025年5月26日、イギリスの自動車オークションサイト「COLLECTING CARS」において、2011年式レクサス「LFA」のオークションが開催されました。  レクサス初のスーパースポーツカーであるLFAには、いったいどれほどの価格で落札されたのでしょうか。 レクサス「LFA」2011年式[Photo:Collecting Cars/2025年5月26日落札車両(78万2500米ドル)] 【画像】超カッコイイ! これが1億円超え「レクサスのスーパーカー」です! 画像で見る(39枚)  LFAは、レクサスが2010年から2012年にかけて500台を限定販売した、2ドアタイプの2人乗りスポーツカーです。  レクサス初のスーパースポーツカーであったLFAは、レクサスのなかでもプレミアムスポーツをラインナップする「F」シリーズの頂点に立つモデルとして開発されました。  生産には、愛知県のトヨタ自動車 元町工場に設けられた専用施設「LFA工房」で、熟練の職人たちがほぼすべて手作業で組み立てる、贅沢な手法がとられました。  そのため新車時価格は3750万円と非常に高額でしたが、採算的には赤字だったと言われています。  直接的には赤字だったLFAの計画。しかしレクサスは当時、高い走行性能やブランド性を広くアピールする、シンボルとなるモデルを必要としていました。  奇しくも開発が始まった2000年末ごろ、トヨタはモータースポーツの最高峰と言われるF1世界選手権に参戦することを発表しており(2002年〜2009年にかけてフル参戦)、現トヨタ会長の豊田 章男氏らの強い後押しもあって、LFAは市販化にこぎつけました。  搭載されたエンジンは、4.8リッターで560psを発生する自然吸気のV型10気筒DOHC「1LR-GUE」型ユニット。  当時のF1で規定されていたエンジンと同じ「V10」でしかも自然吸気という贅沢な構成で、開発には往年のスーパースポーツカー、トヨタ「2000GT」のエンジンも手掛けたヤマハ発動機が深く関与しました。  さらにこのエンジンは、最高出力をレッドゾーンの始まる9000rpmの直前、8700rpmで発生する超高回転型エンジンでした。エンジン音の“音のよさ”にもこだわって開発され、その音には“天使の咆哮”という二つ名も付いています。  エンジンパワーを支えるパッケージングにもこだわりが詰まっています。  駆動方式はFRながら、エンジンを極力車体の中心に寄せるフロンドミッドシップレイアウトを採用。また、トランスミッションはリアデファレンシャルギアの直前に配置するトランスアクスルとすることで、重量バランスを最適化しています。  また、車両重量自体もシャシーをカーボン素材で構成し、ボディにCFRPとアルミを使用することで大幅に低減。トータルの重量は1480kgと軽量に仕上げられました。  サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式。ブレーキもカーボンセラミックディスクを持つ強力なものが装着され、ホイールはBBS製の20インチ鍛造アルミホイールが採用されました。  さて、今回オークションに掛けられたのは、2011年に生産されたモデル。海外のオークションですが、どうやら千葉県内で維持されてきた個体で、「袖ヶ浦ナンバー」が装着されています。  ボディカラーはイメージ色のひとつであった「ホワイテスト・ホワイト」で、インテリアはブラックとレッドのツートンカラーの本革仕上げ。運転席と助手席の間に装着されたシリアルプレートには「LFA 052」の刻印も刻まれています。  走行距離はわずか1万3709kmという少なさ。コンディションも良好で、わずかな擦れ跡はあるものの、ドア開口部のスカッフプレートに貼られた新車時の保護フィルムまできれいに残っています。  定期的なメンテナンスも行われてきたようで、直近では2024年5月にレクサスサービスセンター東京で整備された記録が残っています。  オークションは5月26日に行われ、65件の激しい入札の末、なんと78万2500ドル(当日レートで約1億1175万円)という高値で落札されました。 ※ ※ ※  レクサスの発展のため、赤字を承知で開発されたLFA。  残念ながら、レクサスFシリーズは現行ラインナップから一時的に消滅しようとしていますが、今回のオークションはその最右翼ともいえるLFAの希少価値を表す結果となりました。  またレクサスでは、近い将来の発売を目指し、LFAの後継モデルの開発が進行しているのではないかという噂も聞こえます。  新時代の“天使の咆哮”を再び聴ける日は、すぐそこまで近づいてきているのです。

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