【動画】スズキ史上最高額車!? 初の量産EV「eビターラ」のスペックが明らかに

スズキは2025年7月10日、新型「eビターラ」の先行情報を公開した。eビターラはスズキ初の量産EVとして欧州を皮切りにインド、そして世界各国に導入するグローバルモデル。日本への導入は今年度中を予定している。 eビターラは、2023年にコンセプトモデルとしてインドで世界初公開された「eVX」の量産モデル。生産はフロンクスと同じグジャラート工場だ。 【動画】おいくらなら買いますか?新型「eビターラ」の走りにマルとバツ! なおこのeビターラには兄弟車が存在。その名もアーバンクルーザーはスズキが生産を行い、トヨタにOEM供給される。2016年からスズキとトヨタは業務提携へ向けた検討を開始しており、それ以後さまざまな分野で提携や協力関係を強めてきたが、今回スズキにとって最大の懸念事項だった電動化、特にEVの生産までやっとこぎつけたカタチだ。 そんなeビターラは、EVの先進性とSUVのスタイルをかけ合わせたクロスオーバーモデル。見た目に肩肘張った奇抜さはないが、力強くもスッと目に馴染む雰囲気。気兼ねなく付き合えそうなデザインだ。 ボディサイズは、全長4275mm×全幅1800mm×全高1640mm、ホイールベースは2700mm。最低地上高は185mmだ。トヨタのヤリスクロスよりもひと回り大きい程度で、日本の道路環境にもマッチするサイズ感といっていい。 注目はインテリアで、センターから運転席前方までつながった大型ディスプレイが目を引く。異形ステアリングも新作で、上下をフラットにした形状は乗降性への配慮だ。室内にあしらわれたブラウン加飾と合わせて、その見栄えはこれまでのスズキ車で味わったことのない雰囲気を醸し出している。ちなみにシフト操作を行うロータリーセレクターは、トヨタbZ4X/スバル ソルテラと共用。 駆動方式は、フロントにモーターを置くFWDと、前後1基ずつモーターを搭載するAWDの2つ。バッテリー容量も49kWhと61kWhの2種類ある。スペックは下記のとおり。 〈FWD〉 ・49kWh仕様 モーター最高出力:106kW(144ps) モーター最大トルク:193Nm 車両重量:1700kg 一充電走行距離(WLTVモード):400km以上 0→100km/h加速:9秒6 ・61kWh仕様 モーター最高出力:128kW(174ps) モーター最大トルク:193Nm 車両重量:1790kg 一充充電走行距離(WLTVモード):500km以上 0→100km/h加速:8秒7 〈4WD〉 ・61kWh仕様のみ モーター最高出力:前128kW(174ps)/後48kW(65ps) モーター最大トルク(合計):307Nm 車両重量:1890kg 一充充電走行距離(WLTVモード):450km 0→100km/h加速:7秒4 今回、スズキはメディア向けに事前の試乗会を開いた。プロトタイプということもありサーキットでの試乗だったが、EVならではの踏んだ瞬間の加速感が強烈・・・というよりSUVらしい穏やかな乗り味が印象的だった。試乗中、特にFWDはロールの大きさも気になりはしたが、サーキットという特殊な環境だったからか。4WDは車重の重さを考慮したセッティングによりロールが抑えられており、スポーティと呼べる乗り味を実現している(試乗の詳細は、driver channelにて公開)。 最後に価格について。現在、鋭意調整中のようで今回は未公開だった。スズキの関係者によれば、AWDモデルはCEV補助金などは別に500万円近くを想定している模様。「スズキ=安価」という世間のイメージと「EV=高価」の現実。そのギャップをどう埋められるか・・・スズキの歴史上、もっとも高額なモデルになるであろうeビターラを市場がどう受け止めるのか。 「このクラスで4WDがあるのがポイントです」とはスズキ関係者談。「そろそろEVにしてみようかな」と思っている層を振り向かせることはできるだろうか? 国内価格発表のタイミングを楽しみにしたい。 〈文=ドライバーWeb編集部〉

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