スズキ新型「コンパクトSUV」登場! “先進性×走りの楽しさ”を両立! 「スズキの知恵と便利さを入れ込みました」 開発エンジニアに聞いた「e VITARA」のスゴさとは?

スズキ初のBEV!先進性と走りの楽しさを両立  スズキは2025年7月10日、同社初の量産BEV(バッテリー電気自動車)の新型「e VITARA(イービターラ)」の日本仕様に関する先行情報を公開しました。どのようなモデルに仕上がっているのでしょうか。 スズキ新型「e VITARA」とチーフエンジニアの小野純生氏  e VITARAは「EVとしての洗練さと先進性、SUVの力強さを併せ持つデザインに、多機能性がもたらすワクワク感を融合させたSUV」をコンセプトに開発。 【画像】超カッコ良い!スズキ新型SUV「e VITARA」を画像で見る(30枚以上)  欧州やインド、日本などをターゲット市場とし、スズキらしさを持ちながらも電気自動車ならではの先進性と走りの楽しさを両立させたモデルとなっています。  そして2024年11月にイタリア・ミラノで発表され、その後、2025年夏頃から欧州を皮切りにインドをはじめとする世界各国での展開を控えています。  また、日本市場でも2025年度中の発売を予定していることが明らかになりました。 ※ ※ ※ ※  今回の発表に先駆けて、スズキはメディ向けにe VITARAのプロトタイプ試乗会を開催。  スズキのBEVソリューション本部 BEV B・C商品統括部長兼チーフエンジニアの小野純生氏がプロトタイプの特徴について説明しました。  初のEVがSUVである理由については 「まず第1にヨーロッパをターゲットにしていたこと、そして世界を見た時に、スズキのクルマというと便利なクルマ、SUVというのが象徴的だったということで、まず代表的なSUVをEVとして選びました」  と話しています。  また車両デザインの特徴については、 「こちら見ていただくと分かる通り、マッシブな造形でSUVというのがひと目で分かるという風に思っております。  SUV=便利ということで、スズキの知恵、便利さというものをこのクルマに入れ込んできました」 「インテリアについても、360度ビューモニターやシートベルトリマインダーの視覚的な表示など、安全性を重視した機能が充実しています。  センターディスプレイについてはスイッチ類が増えてきているというのが実情です。ですので、できる限りこの中に入れ込んで、スッキリさせています」  と、スズキならではの多機能性と利便性、そして安全性を追求した様子が垣間見えました。  そして、4WDモデルに搭載のシステム「ALLGRIP-e」については、 「ガソリン車の4駆ですとフロントにエンジンがあって、100の力があれば、それをフロント6、リア4とか割り算をしているのが実用です。  しかしながらこのALLGRIP-eシステムはフロントにモーターがあります。  そしてさらにリアにもモーターがあるということで、単に悪路走行で4駆が有利だというだけでなく、通常走行でもよりパワフルな走りができると思っています」 「さらにALLGRIP-eの特徴として、例えばコーナリングというところ、リアから押してくれるので、フロントの力を横方向に使えるということでコーナリング旋回時とかスムーズな旋回ができると思います」  と、走行性能の高さをアピールしました。 気になる仕様とは?  e VITARAのボディサイズは全長4275mm×全幅1800mm×全高1640mm、ホイールベースは2700mmとコンパクトながらも室内空間を確保したプロポーションです。  最小回転半径は5.2mと取り回しの良さも特徴的です。乗車定員は5名で、タイヤサイズは225/55R18となります。  ボディには、EV専用に新開発された「HEARTECT-e」プラットフォームを採用し、軽量な構造かつ、広い室内スペースを両立。  また、高ハイテン材の使用率を従来の約2倍に増やし、電池容量を最大化するためにフロア下メンバーを廃止するなど、電気自動車としての性能を最大限に引き出す設計となっています。 スズキ新型「e VITARA」  エクステリアデザインは「Hi-Tech & Adventure」をコンセプトに、EVらしい先進感とSUVの力強さを融合させています。  ロングホイールベースと四隅に踏ん張る大径タイヤ、ロングキャビンといったEVらしい特徴に、立ったフロントウインドウ、厚みのあるフード、力強いフェンダー、量感のあるショルダーといったSUVらしい要素を組み合わせたデザインとなっています。  フロントには「3ポイントマトリックス」のアイコニックなランプグラフィックを採用し、サイドビューではアグレッシブな印象のアロイホイールとエアロダイナミックカバーを組み合わせています。  エクステリアカラーはツートーンが4色、モノトーンが1色用意されており、「ランドブリーズグリーンパールメタリック」や「スプレンディッドシルバーパールメタリック」など個性的なカラーバリエーションとなっています。  インテリアは統合ディスプレイシステムを採用し、フローティングセンターコンソールと組み合わせることで開放感のある室内空間を実現しています。  アンビエントライティングも装備され、先進的かつ快適な室内環境を提供します。  パワートレインは、駆動方式によって異なる構成となっています。  2WDモデルはフロントに最高出力106kWのEVシステム「eAxle」を搭載し、4WDモデルはフロントに128kW、リアに48kWのeAxleをそれぞれ配置するデュアルモーター方式となっています。  バッテリーは49kWhと61kWhの2種類が用意され、49kWhバッテリー搭載モデルで一充電走行距離(WLTCモード)は400km以上、61kWhバッテリー搭載モデルで500km以上を実現します。  最高速度は150km/hで、0-100km/h加速は2WDの49kWhモデルで9.6秒、61kWhモデルで8.7秒、4WDモデルで7.4秒と、EVならではの加速性能を発揮します。  充電性能は、急速充電で50kW(125A)の場合10-80%まで約55分、90kW(200A)の場合で約45分となっています。  先進機能としては、走行モードとしてSPORT、NORMAL、ECOの3種類を用意し、ペダルモードも3段階から選択可能です。  さらに寒冷時のバッテリー昇温機能やバッテリーウォーマー機能など、実用性を高める機能も備えています。  4WDモデルに搭載される「ALLGRIP-e」は、SUVとしての走破性を高めつつ、よりパワフルな走りを実現するシステムです。  AUTOモードでは走行状況に応じて前後の駆動力配分を自動的に最適化し、TRAILモードではタイヤが空転した際にブレーキ制御を行うことで悪路走破性を高めています。  なお、eVITARAの価格は現時点では未公表ですが、今後も詳細な情報が明らかになっていくことでしょう。  スズキ初の本格的電気自動車として、その走行性能や実用性に注目が集まります。

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