日本アニメ映画の国内興行収入ランキングTOP5 第1位は最新作が公開中の大人気ジャンプアニメ

 大人気アニメ『鬼滅の刃』の劇場版最新作「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が18日に公開され、わずか4日で観客動員516万人、興行収入73.1億円を記録。今回は、アニメ映画の日本歴代興行収入TOP5を紹介していく。 【写真】日本アニメ映画の国内興行収入ランキングを写真でチェック ■第5位『もののけ姫』(201.8億円)  第5位は、スタジオジブリの『もののけ姫』(1997年)で、興行収入は201.8億円だった。  宮崎駿監督が原作・脚本も務め、室町時代の日本を舞台に、荒ぶる神々と人間との争いを描いた本作。主人公・アシタカ役は『風の谷のナウシカ』でアスベルを演じた松田洋治、「もののけ姫」と呼ばれるサン役は『平成狸合戦ぽんぽこ』にも出演した石田ゆり子が担当。そのほかキャストには、田中裕子、美輪明宏、森繁久彌、森光子、小林薫、西村雅彦らそうそうたる実力派声優が多数出演し話題にもなった。  また、当時の日本映画歴代興行収入記録を塗り替える大ヒットを記録して社会現象となり、アニメ作品として初の日本アカデミー賞最優秀作品賞の受賞などを受賞した。 ■第4位『ONE PIECE FILM RED』(203.3億円)  第4位には、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』を原作とする『ONE PIECE FILM RED』(2022年)が登場し、興行収入は203.3億円だった。  「ONE PIECE」の長編劇場版通算15作目で、原作者の尾田が総合プロデューサーを務める「FILM」シリーズとしては、『ONE PIECE FILM GOLD』(2016年)以来4作目。赤髪のシャンクスとその娘・ウタを中心に展開されていく物語が描かれ、監督は「コードギアス」シリーズや『プラテネス』などで知られる谷口悟朗監督が務めた。  公開から終映までの177日間で興行収入197億円、観客動員数1427万人を記録。さらに、2023年10月からは1ヵ月間限定の再上映が行われ、最終的な興行収入は203.3億円、観客動員数1474万人という圧巻の数字を叩き出した。また、本作はウタの歌唱キャストをAdoが担当したことでも話題になり「新時代」や「逆光」などの劇中歌も大きな話題に。 ■20年も国内興行収入1位に君臨し続けたジブリの傑作が登場 ■第3位『君の名は。』(251.7億円)  新海誠監督の『君の名は。』(2016年)は、興行収入250.3億円で第3位にランクイン。  『言の葉の庭』から3年ぶりとなった新海監督のオリジナル長編アニメである本作は、男子高校生・立花瀧と女子高校生・宮水三葉の心と身体が入れ替わってしまう物語を描き、口コミで評判が広がって社会現象を巻き起こした。  主題歌を含む音楽はロックバンドの「RADWIMPS」が担当したことも話題となり、国内興行ランキングでは公開から29週連続でトップ10入りを果たし大ヒット。声優には、瀧役の神木隆之介、三葉役の上白石萌音を始め、長澤まさみや市原悦子、成田凌ら多くの人気俳優も参加している。 ■第2位『千と千尋の神隠し』(316.8億円)  第2位に登場したのは、興行収入316.8億円という驚異的な数字を記録した、スタジオジブリの『千と千尋の神隠し』(2001年)であった。  宮崎駿監督が手掛けた長編アニメーションである本作は、不思議な町に迷い込んでしまった主人公の少女・千尋が、元の世界に戻るため、湯屋「油屋」で懸命に働きながら様々な人と出会い人間として成長していく姿を描いていく。  リバイバル上映分も含めて興行収入は316.8億円という結果になり、この記録は後述する1位の作品に塗り替えられるまで、20年間にわたって国内興行収入1位に君臨し続けた。2002年ベルリン国際映画祭金熊賞、2003年米アカデミー賞の長編アニメ映画賞も獲得し、スタジオジブリと宮崎駿監督の名を世界にも一気に高めた。 ■興行収入ランキング13週連続1位の超人気ジャンプアニメがランクイン ■第1位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(404.3億円)  第1位に輝くのは、興行収入404.3億円という圧倒的な記録を叩き出した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年)だ。  原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された人気漫画『鬼滅の刃』(原作:吾峠呼世晴)で、2019年に放送されたTVアニメ版最終話のその後の物語が描かれる。  鬼に家族を皆殺しにされ生き残った妹の禰豆子も鬼に変貌してしまった主人公・炭治郎は、妹を人間に戻し家族を殺した鬼を討つため、鬼狩りの道を進む決意。40人以上もの人が行方不明になっているという無限列車に到着し、鬼殺隊最強の剣士・煉獄杏寿郎たちと合流し鬼に立ち向かう。  2020年10月16日に公開されると爆発的なヒットを記録し社会現象を巻き起こして、興行収入ランキングでは13週連続で1位を獲得。11週目にして興行収入324億円を超えて『千と千尋の神隠し』の大記録を破った。その後もロングランヒットを続け、最終興行収入は前人未踏の404.3億円に達した。

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