トヨタ新型「クラウンエステート」で車中泊!快適に過ごせた? コロナ禍を機に「車中泊」の人気が急上昇。それに伴い、自動車メーカーやカスタムメーカー、官民の団体が車中泊向けの商品・サービスを次々と展開しています。 そのなかで、トヨタ新型「クラウンエステート」も、車中泊を意識した設計が特徴のモデルです。 【画像】超カッコいい!? これが新型「クラウンエステート」です!画像を見る!(30枚以上) 今回は、実際にクラウンエステートで車中泊を体験。その快適さと実用性をレポートします。 トヨタ新型「クラウンエステート」で車中泊! 2025年3月13日に発売されたクラウンエステートは、新生クラウンシリーズのクロスオーバー、スポーツ、セダンに続く最後のモデルです。 「エステート」の名は、かつてのクラウンステーションワゴンを復活させたもの。 ただし、従来のワゴンとは異なり、「ワゴン×SUV」という現代的な進化を遂げています。 それでもワゴンとしての「荷室空間」は徹底的に追求。「大人のアクティブキャビン」をテーマに、アウトドアやアクティブライフを楽しむためのユーティリティ性を備えています。 荷室容量は通常時で570L、後席を倒すと1,470Lの大容量を誇り、家族旅行からアウトドアまで幅広いシーンに対応。 さらに、トヨタ初の「ラゲージルーム拡張ボード」(以下、拡張ボード)が2mの完全フルフラットスペースを実現。サーフボードやスノーボードの積載はもちろん、車中泊にも最適です。 車中泊をサポートするオプション「フルフラットラゲージマット」が用意されている クラウンエステートには、車中泊をサポートするオプション「フルフラットラゲージマット」が用意されています。 このマットは、後席を起こしているときは荷室に折りたたんで収納でき、フルフラットにした際には荷室後端から拡張ボードの先端まで隙間なくカバー可能です。 さらに、クッション性のある上質な素材を採用し、ラゲージスペースを保護するだけでなく、車内で横になった時の快適性を徹底サポートしてくれます。 このように「車中泊をしなければクラウンエステートは語れない」という仕様なので、実際に車中泊をしてみることに。 トヨタ初の「ラゲージルーム拡張ボード」はありそうでなかった機能? 車中泊の準備として、まず後席を倒して寝るスペースを確保します。後席は荷室左右の壁にあるレバーで簡単に倒せます。 一方、拡張ボードは後席側から左右を持ち上げる必要があり、少し力が必要です。そのため、子どもだけで操作するのは難しいかもしれません。 なお、拡張ボードを上げただけでは完全なフラットにはなりません。 開発陣によると、「人や物の重さでフラットになる仕組み」とのこと。耐荷重は20kgです。 拡張ボードを設置後、オプションのフルフラットラゲージマットを後席背面と拡張ボードに設置。 これでフラットな寝床が完成しました。今回は簡易ラグと寝袋を敷いて車中泊に臨みます。 いざ「クラウンエステート」で車中泊! 今回使用したのはPHEV(プラグインハイブリッド)仕様のクラウンエステート。 事前に急速充電でバッテリーを満充電にし、EVモードを活用することで、夜間でもエンジンを動かさず電気だけでエアコンを稼働させました。 スマートフォンなどの充電は、後席センターコンソールの「USB Type-C」ポートまたは荷室右側の100Vコンセントが利用可能です。 照明に関しては、後席頭上に1つ、荷室左右に各1つ備わっていますが、左右にあるものはバックドアと連動らしく、単独で点灯することは出来ないようです。 後席頭上のものも白く明るいもののため、夜間であれば外に漏れる光として周囲の迷惑になる可能性も。 さらに後席頭上の照明は明るすぎるため、今回は調光可能な充電式ランタンの柔らかい光で夜間も快適に過ごせました。 広々とした空間でおやすみなさい…zZZ そしていざ就寝。寝転がってみると、2mのフルフラット空間により頭上や足元に余裕があり、幅も十分。大人1人なら自由に寝返りを打てる広さです。 室内はEVモードのオートエアコンで快適な温度を保ち、エンジン音もない静かなプライベート空間を実現。 クラウンエステートの優れた静粛性により、外部の騒音もほとんど気になりませんでした。 こうして心地よい環境のなか、朝までぐっすり。外が明るくなるのと同時に自然に目覚めました。 PHEVには標準装備でデッキチェアとデッキテーブルが備わっている。画像のテーブルにはクラウンの王冠マークも。 次の目的地に向かうまでの時間、PHEV仕様に標準装備のデッキチェアとデッキテーブルをセット。 朝の澄んだ空気の中でモーニングコーヒーを楽しみ、クラウンエステートでの快適なアウトドアライフを満喫しました。