日産「“超コンパクト”GT-R」がスゴい! 全長4.1m級ボディに600馬力「V6ツインターボ」×4WD!? “公式モンスターマシン”「ジュークR」とは

普通じゃない!「公式モンスターマシン」の正体とは  2010年に登場した日産のコンパクトSUV「ジューク」は、その奇抜なデザインと取り回しの良いサイズ感で一世を風靡しました。    そんなちいさなモデルに、スーパースポーツモデル「GT-R」のパワートレインを搭載するという大胆な発想から生まれたのが、2011年に発表された「ジュークR」です。 とんでもない超高性能! 日産「公式モンスターマシン」の正体とは!?  ジュークRは、日産ヨーロッパと英国のRML社の協力によって製作されました。 【画像】超カッコいい! これが日産「“超コンパクト”GT-R!?」です! 画像で見る(30枚以上)  ベースは初代ジュークで、エンジンや駆動系、サスペンションなどはGT-R(R35型)由来のコンポーネントで構成されていました。  プロトタイプは左右ハンドル仕様の2台が製作され、当初はショーモデルにとどまる予定でしたが、世界中からの反響を受けて2012年にはごく少数(推定21台/諸説あり)ながら市販モデルとして限定生産されました。  ちなみにこのプロジェクトは、日産本社に知らされないまま進行していたという逸話も残されています。  搭載されたのは、GT-R用の3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジン「VR38DETT」型で、初期仕様では最高出力485PSを発揮。6速DCTと「ATTESA E-TS」4WDシステムと組み合わされていました。  ジュークのコンパクトなボディにGT-Rの大型コンポーネントを収めるために、シャシーには大幅な改造が施され、FIA規格のロールケージや専用のプロペラシャフト、RAYS製20インチ鍛造ホイールなどが採用されました。  その結果、車両重量はGT-Rよりも重い約1806kgに達しています。  エクステリアは、ジュークの個性的なフォルムにGT-Rの要素を融合させたもので、専用フロントバンパーや5連ロアダクト、2分割リアウイングを装備。ボディカラーにはマットブラックが採用され、見る者に強烈な印象を与えるスタイリングに仕上げられていました。  インテリアはGT-Rのステアリング、メーター、7インチモニターが移植され、レーシングバケットシートと5点式ハーネスも装備。  まさに“ジュークの姿をしたGT-R”とも言える構成です。  市販モデルでは、GT-R 2012年モデルのパワートレインが採用され、最高出力は545PSに強化されました。0-100km/h加速は約3.0秒、最高速度は空力的な制約により257km/hとされています。  この“ジュークR”をさらに進化させたのが、2015年に発表された「ジュークR 2.0」です。  ベースはフェイスリフト後の2015年型ジュークで、エンジンにはGT-Rのハイエンドモデル「GT-R NISMO」用の最高出力600PSユニットが搭載されました。  カーボンファイバー製のバンパーやディフューザー、リアウイングレットなど新設計の空力パーツが追加され、冷却性能と車体剛性の向上が図られています。  また、ホイールにはGT-R用の新デザインとなる20インチホイールを装着。内装にはブラックルーフライニングやGT-Rのステアリングが採用され、高性能モデルとしての存在感をより強調しています。  0-100km/h加速がおよそ3.0秒、最高速度は約320km/hとされ、コンパクトSUVとしては驚異的なスペックを実現していました。  ただし、「ジュークR 2.0」は市販化されることなく、ワンオフのプロモーションモデルにとどまりました。  価格は公表されていないものの、推定で5800万円以上ともいわれ、量産車とは一線を画す極めて特別なモデルとして語られています。  ジュークRシリーズは実用性ではなく、日産の技術力と挑戦心を象徴する“コンセプトの具現化”という意味合いを持つモデルです。  現代の電動化トレンドの中では再現が難しいチャレンジングな試みであり、自動車が持つ自由な可能性を示した象徴的な存在として、今後も語り継がれていくことでしょう。

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