中華の技法が生かされた麻婆豆腐に名物のもつ煮が味を作る一杯。「ラーメン王国・新潟」は気ままに電車でめぐっても見知らぬ街でおいしいラーメンに出会えます。今回の「ぶらり途中下車のラーメン」は長岡市の宮内駅と群馬県の高崎駅を結ぶ上越線。日本一の米どころを走る路線ですが、おいしいラーメンもたくさん待っています。出発進行! 越後湯沢駅からスタート 豊岡えりなリポーター 「上越線の越後湯沢駅周辺からぶらりと回ります。どんなラーメンたちに出会えるのか楽しみです。行ってきます!」 看板は“魚沼ラーメン” 地元の越後もちぶたと新潟県のブランド鶏を使った出汁スープが味を決めるラーメン。 優しく上品なうまみの“魚沼ラーメン”と名付けられた一杯が看板です。 このラーメンが食べられるのは越後湯沢駅の駅ビルCoCoLo湯沢がんぎどおり2階にお店を構える、「越後国・天地豊作魚沼ごはん」。 店名の通り、魚沼地域の食材や郷土料理を提供するお店です。 脂がおいしい「もち豚」の特徴を生かしたタレかつ丼やとんかつが評判ですが、ラーメンも「もち豚」のうまみが生かされていて人気沸騰中です。 そのもちぶたは、こちらの寸胴鍋に大量に潜んでいます。 さらに、新潟県産のブランド鶏「越の鳥」のガラと香味野菜たち。 コトコト数時間炊いて、濁りのないうまみを抽出したあと、寝かせて熟成させています。 命のスープはしょうがなどの香味野菜と隠し味の企業秘密の魚介を効かせた特製のしょうゆダレに合わせられ、味のベースが出来上がります。 ここにお店自慢の麺が泳ぐと完成です。 “柿太郎ラーメン”完成 「失礼いたします。柿太郎ラーメンです」 懐かしさを感じる柔らかい香りが立ち上る一杯。 トッピングの主役はあっさりと味付けされた国産豚バラチャーシュー。 赤身と脂身がいい具合に交差して、かむ度にうまみが広がって、やみつきになります。 スープは、もち豚ならではの豚の旨みあふれる、やさしいしょうゆ味。 コクが広がったあと、すっきりとした後味が余韻として残ります。 この一杯のネーミングは「柿太郎ラーメン」。 麺に練り込まれているのは その理由は麺にありました。 黄色がかった縮れた細い麺。 普通の中華麺に見えますが、ゆでる前の打ちたての麺は茶色がかっているのが分かりますか? 佐渡産の「おけさ柿の渋」が練り込まれているからなんです。 だから「柿太郎ラーメン」。 この麺は越後もち豚のだしが効いたスープをまとってツルツルとした食感に、佐渡の食材と魚沼の食材のうまみが合わせられた一杯です。 豊岡リポーター 「つるっと、ぷりっと、もちっと三拍子そろってる。食感がおいしい。スープは懐かしい感じがして、ただ麺が本当に特徴的なので、これが合わさると、特別な一杯になります」 続いて「魚沼からむしうどん」 続いても、魚沼ならではの食材が使われた麺料理です。 「失礼いたします。魚沼からむしうどんです」 きれいな緑色をしたうどんが運ばれてきました。 カルシウムや鉄などの栄養価が高い十日町産の「からむし」という植物の葉が練り込まれています。 かつおだしが効いたタレでいただきます。 相棒は「タレかつ丼」 そして、麺類の相棒は越後もち豚のうまさが発揮されたタレかつ丼です。 揚げたての「もも肉」に、甘すぎない甘辛の特製タレがかけられ、サクサクの食感と豚肉のうまみがジュワ~と攻めてきます。 かつを支えるのは魚沼産のコシヒカリです。 魚沼の食材の潜在能力の高さを楽しめます。 上品な旨みが広がる越後もち豚の出汁が心に残る一杯。 魚沼の食材が随所に生かされたTHE・魚沼ラーメンは越後湯沢駅の中で待っています。 2025年4月24日「夕方ワイド新潟一番」放送より