「ウォッシャー液」ケチって“水道水”で薄めても大丈夫? 「意外なリスク」と正しい選び方とは?

「ウォッシャー液」薄めて使うのはNG?  ウインドウの水滴や油膜、汚れを除去し、良好な視界を確保するために欠かせないウォッシャー液。    ウォッシャー液が少なくなったとき、水道水やミネラルウォーターで薄めて使っても問題ないのか、気になる方も多いでしょう。    また、水で薄めることによるクルマへの影響はどの程度あるのでしょうか。 ウォッシャー液を水道水で薄めて使用したらどうなる?(写真:フォトAC)  結論から言うと、ウォッシャー液を水で薄める行為は、道路交通法や道路運送車両の保安基準に違反するものではありません。 【画像】えっ…! これが「ワイパー」すらない国産車です! 画像を見る!(16枚)  しかし、運転頻度が少ない場合や寒冷地に住んでいる場合、ウォッシャー液を水で薄めることはあまり推奨できません。  水道水には消毒のための塩素が含まれていますが、塩素の濃度は数日で低下し、雑菌が繁殖し始めます。  ウォッシャー液を水道水で薄めても、ウォッシャーノズルから問題なく噴射されますが、長期間タンク内に水が残ると、カビの発生や水道水中の不純物によるパイプの詰まりを引き起こすリスクがあります。  寒冷地では水道水が凍結する可能性があり、ウォッシャー液の濃度が薄まると、凍結防止や解氷といった本来の効果が得られなくなります。  また、殺菌成分を含まないミネラルウォーターは菌の繁殖が早いため、使用を避けるのが賢明です。  一時的な応急措置として、または製品の指示に従って水で希釈するタイプのウォッシャー液を使用する場合を除き、水で薄めるのは避けたほうがよいでしょう。  カー用品店、ホームセンター、ネット通販などで購入できるウォッシャー液は、2リットルで高くても1000円以下と手頃です。  安全な視界を確保するための必要経費と考え、専用のウォッシャー液を購入することをおすすめします。  ウォッシャー液にはさまざまな種類があり、車や生活環境に合ったものを選ぶことが重要です。  一般的なウォッシャー液には界面活性剤やエタノールが含まれており、日常的な汚れの除去に適しています。  撥水タイプは雨滴を弾く効果があり、雨天時の視界確保に優れています。油膜除去タイプは排気ガスによる油膜汚れを効果的に除去します。  寒冷地用の製品には、マイナス40度でも凍らないものもあります。  ウォッシャー液には、原液のまま使用するタイプと、水で希釈が必要なタイプがあるため、購入前に使用方法を確認しましょう。  ウォッシャー液を補充する際は、異なる効果を持つウォッシャー液を混ぜると本来の効果が発揮されにくくなるため、タンクを空にしてから補充するのがベストです。  同じ種類のウォッシャー液であれば、液量が減ったタイミングで補充しても問題ありません。  タンクを空にする際は、ウォッシャーモーターに負担をかけないよう、運転席のレバーを引いて噴射する時間を最小限に抑えます。  灯油用のポンプやバケツを使って液を吸い出し、最後にレバーを引いてタンクを完全に空にします。  このとき、空のタンクに水道水を入れて噴射すると、パイプ内に残ったウォッシャー液を排出でき、詰まり予防にも効果的です。 ※ ※ ※  ウォッシャー液を水で薄めても、法律違反や即座の故障につながるわけではありません。  しかし、ウインドウの汚れや凍結を効果的に除去し、クリアな視界を確保するというウォッシャー液の本来の役割を損なう可能性があります。  多少の費用はかかりますが、住環境やクルマの使用頻度を考慮し、最適なウォッシャー液を選んで購入することをおすすめします。  また、希釈が必要な製品を使用する場合は、説明書をよく読み、適切に補充してください。  安全で快適なドライブのために、ウォッシャー液のメンテナンスを怠らないようにしましょう。

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