朗希の要望に「何を言っているか分からない」 CEOから唐突の指令…“日本流”誕生の裏側

ポッドキャスト番組で球団幹部が明かす  ドジャースに新たな“重要設備”導入への舞台裏が明らかになった。佐々木朗希投手の熱い要望でドジャースタジアムに新設されたウォシュレット付きの暖房便座トイレについて、米メディアが経緯を報じている。  日本では普及しているものの、米国ではそこまで多くないウォシュレット付きの暖房便座トイレを、ドジャースはクラブハウスに設置した。米メディア「ESPN」のバスター・オルニー記者が、ポッドキャスト番組「Baseball Tonight with Buster Olney」で、その導入劇を紹介してた。  番組内で、ドジャースのフロント幹部の1人で企画開発担当のジャネットマリー・スミス氏が設置までの経緯を説明。球場を改修中だった昨年12月、ドジャースのスタン・カステンCEOが唐突に「ところで、我々のクラブハウスには日本のトイレが必要だと思うんだが」と連絡してきた。  既に球場の下水工事が進んでいた途中だったが、その数時間前に佐々木からカステンCEOに「日本式トイレはどうですか?」と提案があったという。カステンCEOも「実のところ、自分で何を言っているか分からないんだ」と詳細をよく理解しないままの連絡だった。  要望を受けて工程を変更し、ウォシュレット付きの暖房便座トイレのための下水設備と電源を確保。スミス氏は「それには丸々、使用方法の説明をしてくれる飛行機のコックピットが付いている感じで、様々なセッティングができるんです」と、日本のトイレの優れた設備に感嘆した。  なぜそこまで柔軟に対応したのか。スミス氏は「ドジャースには長年にわたり、どのように人々を団結させるか、そして国同士の違いをどのように見て、共通の絆を元にチームを一つにして人々を居心地よくさせるかについて、それをひっぱっていく人たちがいるのです」と強調する。日本式トイレの導入も、その一例だったのだ。  佐々木の珍しい提案と、それを即座に導入したドジャース。多様性の中から良いものを柔軟に採用し、選手たちの居心地の良い場所を作るという、ドジャースのチーム運営の強みが、またひとつ証明された逸話であった。(Full-Count編集部)

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