電車の中、お店での接客、家族との会話…私たちの日常には「ちょっと、それはないでしょ!」と思う瞬間が数多く存在します。そんな「不満が爆発する瞬間」について、オンライン語学学習プラットフォーム「Preply(プレプリー)」が興味深い調査結果を発表しました。 日本全国約1,300人を対象に行われたこの調査では、「誰に対して不満が多いのか」「どんな場面で不満を感じるのか」など、私たちの感情の動きを分析。思わず「わかる、わかる」と頷いてしまう結果を見ていきましょう。 不満を抱くことが多い相手1位は… まず「誰に対して不満を抱くことが多いか」という質問では、最も多かった回答は「家族」(16.5%)でした。 常に一緒にいる存在だからこそ、気を遣わずに本音を出せる一方で、「わかってくれるはず」「察してほしい」という期待も高く、結果的に不満が溜まりやすい関係性のようです。 2位は「恋人・配偶者」(12.9%)。こちらも近い距離で過ごすからこそ、些細なズレやストレスが気になる存在となっています。 そして意外にも3位は「政治家」(12.3%)。一見遠い存在のように思われがちですが、日々の暮らしに関わる制度や税金、社会保障といったテーマに対して、多くの人が関心を持っていることがわかります。「変えてほしい」「もっと良くできるはず」という前向きな期待の表れとも言えるでしょう。 生活の最大の不満は「物価高」 次に、「日々の暮らしの中で、何に最も不満を感じますか?」という問いに対して、最も多くの人が挙げたのは「生活費の高さ」(38.7%)でした。 食品や光熱費、家賃など、あらゆるものが値上がりしている現在、物価の上昇に対する不満が社会全体に広がっていることがうかがえます。 また、2位は「交通状況や道路の整備」(33.1%)、3位は「公共交通機関」(27.3%)。通勤や移動での不便さや遅延、道路の混雑などが日常的なストレスとなり、"交通の質"が住みやすさの重要な指標となっていることがわかります。 日本人が不満を感じる行為1位は「割り込み」 調査によると、日本人が最も不満を感じる行為は「列への割り込み」で、実に54.4%の人が「これはクレームを言いたくなる」と回答しました。日本人の"順番を守る文化"が強く根付いていることがうかがえる結果です。たとえ小さなルール違反でも、多くの人が強いストレスを感じているようです。 2位は「友人や恋人に腹が立ったとき」。プライベートで親しい関係だからこそ、些細な言動が気になったり、感情を抑えきれなかったりする場面も多いようです。ただ、直接ぶつけるというよりも、誰かに愚痴として話すことで消化するというスタイルが一般的かもしれません。 3位には「レストランで注文と違う料理が出てきたとき」がランクイン。お金を払っているサービスだけに、ミスに対しては特に敏感になる傾向があるようです。 4割以上が「クレームには価値がある」と考えている 「不満を言うのは感じが悪い」と思う人も多いかもしれません。しかし実際には、クレームは社会やサービスを改善するためのヒントにもなります。 今回の調査では、「クレームや不満は改善の役に立つと思いますか?」という質問に対して、43.4%の人が「はい」と回答。4割以上の人が、不満を前向きに捉えていることがわかりました。 これは、単なるストレス発散や文句ではなく、「声を届ける=改善の第一歩」と考える人が増えている証かもしれません。 今回の調査結果から、日本人が「公共のマナー」や「親しい人との関係性」、そして「生活に直結するお金の問題」など、日常のごく身近な場面について、敏感に不満を感じていることが明らかになりました。 一方で、不満をただの愚痴で終わらせず、言葉にして伝えることで、自分だけでなく周囲や社会をより良くしていこうという前向きな意識も同時に存在しているようです。 ●調査概要 調査期間:2024年11月20日〜12月13日 サンプル数:1,370人 調査対象者:日本に住む男女 調査方法:インターネット調査 オンライン英会話レッスン Preply(プレプリー)調べ 【もっと読む】心ない人に「マウンティング」されたら使いたい…相手をビビらせる「言い返し」フレーズ