ゴールデンウイークも終盤。県内各地は観光客や帰省客でにぎわっています。 イベントに伝統行事……また、家族総出の田植えなど、この時期ならではの新潟の光景が見られました。 風を受けて悠々と泳ぐ色とりどりの鯉のぼり。その数、約500匹。 加茂市の加茂川では毎年この時期に鯉のぼりがあげられています。 <訪れた子ども> 「楽しい!」 Q)どうして楽しいのかな? 「きれいだから」 <訪れた親子> 「すごい壮観ですね」「数が多くてびっくり」 5月5日は「こどもの日」。 県によると、県内の15歳未満の子どもの数は21万5818人で去年より7795人減少しました。 県が発表を始めた1981年以降、44年連続の減少です。 双子の赤ちゃんを連れて、初めての鯉のぼり観賞という親子連れ。 <双子の父親> 「(赤ちゃんに対し)楽しい?楽しんでいると思います……元気に育ってくれれば必ず何とかなると思っているので、元気に育ってほしいと思っています」 一方、弥彦村では4日、ある対決が……。 <記者リポート> 「こちらにはたくさんの見物客が集まってきています。その目線の先には、年に一度のあるイベントが行われています」 真っ赤なとさかが特徴のニワトリ。 弥彦神社で行われていたのは「長鳴鶏の鳴き合わせ会」。どれだけ長く、美しく鳴くことができるかを競います。 ことしは「蜀鶏(とうまる)」と呼ばれる品種、10羽が出場しました。 <訪れた人> 「必死になって鳴いているからかわいくて!」 飼い主などがストップウォッチを持って準備しますが、すぐには鳴かないニワトリも……。 <訪れた子ども> 「いまは鳴かないね、なんで?まだ始まってないのかな」 「コケコッコー 朝ですよ」 子どもたちがニワトリの真似をして応援。大きな鳴き声が響くと会場からは歓声があがっていました。 歓声は山あいの地域にも…… 1トン近い闘牛が激しくぶつかり合います。長岡市・旧山古志村で行われた「牛の角突き」。5月4日、初場所を迎えました。 山古志の「牛の角突き」は1000年の歴史があると言われ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 <訪れた人> 「こんなに大きい牛を生で見るのも初めてなので。ワクワクする気持ちになります」 広い駐車場が車で埋め尽くされていたのは「魚のアメ横」。長岡市の寺泊。 <記者リポート> 「こちら寺泊ではゴールデンウイークとあって人が行き交うのもやっとなほど多くの人が押し寄せています」 名物の番屋汁に、焼きたての浜焼き。美味しそうな香りにつられ、多くの観光客が食べ歩きを楽しんでいました。 <観光客> 「すごい人で。でも食べ物がおいしくて楽しいです」 この時期ならでは、新潟らしい光景も見られました。 コメどころ新潟にとっては田植えのシーズンでもあります。 新潟市江南区のコメ農家、牧野敏夫さん。毎年、親せき総出で田植えをしています。 <コメ農家 牧野敏夫さん> 「助かりますね。運ぶのが重くてね、孫まで来てくれてやってくれる」 田植えを手伝うのは孫の源(はじめ)くん7歳。神奈川県からやって来ました。 <牧野さんの孫 源くん> 「苗を入れてたやつを洗ってる」 Q)どうですかこの作業は? 「疲れるけど、意外と簡単」 機械を動かすおじいちゃんの隣に座ると、苗が植えられているかチェックします。 おじいちゃんが作るコメが大好きだという源くん。田植えは連休の楽しみのひとつです。 <牧野さんの孫 源くん> Q)おじいちゃんの作るおコメはどうです? 「おいしいです」 Q)どんな味? 「おじいちゃんの味」 <コメ農家 牧野敏夫さん> Q)いい農家になりそうですね 「そう、跡取りいなくて今農家は」 <牧野さんの孫 源くん> Q)農家になる気はない? 「うーん、ないけど手伝うのは意外と楽しいから、ちょっとはなりたいです」 Q)将来は何になりたい? 「ケーキ屋さん」 <コメ農家 牧野敏夫さん> 「そうですか、仕方ないですよ」 ことしのゴールデンウイークも残りわずか……観光客も、帰省客も、県内各地で思い思いに過ごしているようです。