英国の戦勝記念日８０周年を記念する式典が５日に行われ、バッキンガム宮殿のバルコニーに王室一家が登場した。これによりヘンリー王子の苦境はさらなる苦境に立たされたと王室専門家が指摘した。英紙ミラーが５日、報じた。 チャールズ国王夫妻とその子供たちを含む王室メンバーは、退役軍人らと共にパレードを見守った後、バッキンガム宮殿のバルコニーに姿を現し、通過する軍用機を見守った。王室メンバーは今後４日間、様々な行事に参加する予定だ。 チャールズ国王は元気な姿に見せたが、これはヘンリー王子がＢＢＣにのインタビューに対し、父は自分と口をきいてくれず、国王の余命があとどれくらいか分からないと語ってからわずか３日後のことだった。 王室関連の著述家で歴史家のテッサ・ダンロップ博士によると、ヘンリー王子の衝撃的なインタビューは式典全体に大きな反響を呼んだという。王子は父親の体調が優れないことを伝え、国王の余命は「あとどれくらいか分からない」と軽率に語り、人々の心と意識を国王に向けさせた。 同博士は「我々の多くは、ヘンリー王子警備任務の縮小に対してある程度の同情を抱いていたが、極めて重要な戦勝記念日の前夜に、彼が自身の父である国王に対して行った激しい攻撃は許しがたいものだった。王子は二枚舌で話していた。一方では和解を切望しているようだが、同時に自分の真実の重要性を強調していた」と指摘した。 さらには「王室が国家の記念行事で勢いづく一方で、傍観者として生計を立てるのははるかに困難です。ヘンリー王子は、自分自身を見つける旅の中で多くのものを失いました。ただし彼から聞く言葉は、これが最後ではないでしょう」と皮肉を込めて批判した。
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