【マイアミ（米フロリダ州）＝帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は６日（日本時間７日）、敵地でのマーリンズ戦で２試合連続本塁打となる右越え１０号ソロ、右翼線への適時二塁打を放って５打数２安打２打点だった。 チームは延長戦の末に４—５でサヨナラ負けを喫した。 接戦を落とし、大谷は「もう少し早めに攻めながら点数を取っていければ、またちょっと違ったのかなと思う」と振り返った。 大谷自身は、いずれも同点となるソロ本塁打と適時二塁打を放ち、価値ある２打点を挙げた。 １０号ソロは１—２の六回無死、この回から登板した左腕ベネジアーノの初球、内角のスライダーをとらえたもの。打球は高く上がり、４階席に相当する右翼の上部スタンドに飛び込んだ。飛距離は４０３フィート（約１２３メートル）。大谷は打った瞬間に本塁打を確信したようで、バットを放り投げ、ゆっくりと歩き出した。「毎回、ホームランの中でも、ああいうホームランが打てるわけでもない」と評した、豪快にすくい上げるようなスイングでの一発だった。 ３—４の七回一死一塁では、右腕フォーシェが投じたフルカウントからの７球目、内角低めのスイーパーに食らいついた。最後は右手１本で右翼線に運ぶ適時二塁打となった。 昨季メジャー史上初の「５０本塁打、５０盗塁」を達成したマイアミで、今季は「１０本塁打、１０盗塁」に到達。前日に「例年、この時期に一番いい状態になることがあまりない」と話していたが、４試合で３本目のアーチとなり、着実に調子は上向いている。
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