【NHKマイルC】桜花賞4着から反撃へ しなやかに加速 東京の高速馬場向き 田辺手応え「ベスト舞台」

◆NHKマイルC・G1追い切り(7日、美浦トレセン)  第30回NHKマイルC・G1(11日、東京)の追い切りが7日、東西トレセンで行われた。春G1全的中の角田晨記者が担当する「考察」は、雄大なフットワークで加速したマピュースに注目した。  全身をバネのように、という言葉がこれほど似合う馬はいない。マピュースは美浦・Wコースで最終追い切りを実施。前に大きく離れた僚馬を目標に単走で進めると、馬なりのままグングンと加速し並ぶ間もなく外からかわし去った。6ハロン82秒3—11秒5というタイム以上のスピード感で、スタンドから見守った小島良助手の「いい状態でレースに向かえると確信しました」という言葉も納得の完璧な動きだ。  フットワークは雄大だがその回転は非常に速く、ネコ科の動物のようにしなやかで、前日の雨が残る重たい馬場の上を疾走。なにより、全身の筋肉がスムーズに連動し収縮と弛緩(しかん)を繰り返している点に好感が持てる。体調、メンタルの良好さを示しており、初の関西遠征となった桜花賞の疲れは一切感じられない。担当する鵜沢厩務員は「ばりばりカイバも食べているからね。一戦一戦、成長しているよ」と笑顔を見せ、まさに充実一途と言ったところだろう。  馬場をつかむというより跳ねるような前脚のさばきは、東京の高速馬場向き。田辺は「ベストの舞台」と語っているように、ワンターンで広いコース形態は走りと非常にマッチする。同舞台のクイーンCでは2着に敗れるも、勝ったエンブロイダリーは今回も出走するコートアリシアンの伊藤大調教師が「化け物」と評した桜花賞馬。その強敵相手に早めに動いて負かしにいったのだから、2馬身半という着差もやむを得まい。  右回り、稍重馬場、輸送と初物づくしの桜花賞では、伸びない最内を突いて4着。悲観する内容では全くない。“ホームグラウンド”に戻りパフォーマンスの向上は必至。あとは相手関係ひとつだろう。少なくとも、自身最高のパフォーマンスを出せる状態にはなっている。(角田 晨)

もっと
Recommendations

【平和島ボート スポーツニッポン杯】笠置博之 チルト3度で大外から一撃さく裂

笠置博之は初日6Rで2コースから6着に終わったものの、巻き返しに成功

【NHKマイルC】売り上げは前年比102・9%の、185億3343万500円

NHKマイルCの売り上げは185億3343万500円で対前年比102・9%とアッ…

【NHKマイルC】吉村「力のところは見せてくれました」5着ランスオブカオス

前走・チャンピオンズC1着で4番人気に推されたランスオブカオスは、…

【江戸川ボート 6日間シリーズ】中島秀治 道中競り勝ちで準優突破

ボートレース江戸川の6日間シリーズは11日、5日目を開催。10、11Rで…

【メトロポリタンS】マイネルクリソーラがオープン初勝利

5月11日、東京競馬場で行われた10R・メトロポリタンステークス(L・…

ヴィクトリアマイル展望 23年2歳女王アスコリピチェーノが2度目G1制覇へ

古馬のマイル女王決定戦「第20回ヴィクトリアマイル」が18日、東京…

【東京7R】単勝1.2倍 シンハナーダが快勝…レースは少頭数5頭立て

5月11日、東京競馬場で行われた7R・4歳上2勝クラス(芝2000m)は、C…

【NHKマイルC】2着マジックサンズの須貝師「豊ちゃんはよく内を選択してくれた」秋に備える方針

後方から直線は内を狙って、メンバー最速の上がり3F33秒7で猛追

【NHKマイルC】14着アドマイヤズームは落鉄の影響か 川田将雅騎手「また改めてですね」

◆第30回NHKマイルC・G1(5月11日、東京・芝1600メー…

【NHKマイルC】イミグラントソング手応え良く運ぶも直線伸び欠き11着 ルメール騎手も「最後は加速しなかった」

◆第30回NHKマイルC・G1(5月11日、東京・芝1600メー…

loading...