人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界的パンデミックから“28年後”の恐ろしい世界を舞台に、感染を逃れたわずかな<人間たち>の命がけのサバイバルを描く『28年後...』が、6月20日に日米同時公開される(配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。 【動画】『28年後...』特別映像&日本版予告編 アカデミー賞受賞のダニー・ボイル監督と『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024年)の脚本家のアレックス・ガーランドが、徹底したリアリティと臨場感を追求して作り上げた本作。 2人はかつて、『28日後...』という映画(米国で2002年に公開、日本では03年公開)で、人間を凶暴化させるウイルスが蔓延したロンドンを舞台に、生き残ったわずかな人間たちが感染者と死闘を繰り広げるサバイバル・ホラー映画を発表。『オッペンハイマー』でアカデミー賞を受賞したキリアン・マーフィーが主人公を演じ、低予算ながら、今までにない新感覚のアクション・ホラーと良質な人間ドラマが評判を呼び、今なお映画ファンの中では根強い人気を誇っている。 その後、アカデミー賞など世界で評価されるクリエイターとなった2人が再タッグを組んで描きたかったのは、 <現実に起こり得るパンデミックの恐怖>。超自然的な生き返った死体<ゾンビ>ではなく、ウイルスに感染して凶暴化した<生きる人間>たちの物語だ。 解禁となった特別映像では、人類が世界的パンデミックを経験した今、 監督を務めたダニー・ボイルと脚本家のアレックス・ガーランドが、本作で描かれる“28年後の世界”が絵空事ではないことを警告する姿が映し出される。 リアルな内戦とその恐怖を描いた映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が世界中で話題を呼び、アカデミー賞にもノミネートされた脚本家のアレックス・ガーランドは本作の制作を振り返り、「まず話し合ったのは、“28年後”の意味だ。もしイギリスで感染が続いていたら世界はどう対応するだろうか?イギリスは隔離され見捨てられるか?彼ら(凶暴化した感染者)が28年も生き延びたら国はどうなるだろうか?」と<現実に起こり得るパンデミックの恐怖>を描いたことを明かす。 ダニー・ボイルは「『28年後...』では、壊滅した国のその後を描いた」と語っており、「生き残りの島は潮の満ち引きで外界から守られているが、電気や燃料の供給が途絶え、さまざまな道具が使用不可に。遠く離れた本土は希望と恐怖の場所になった」と、リアリティを追求した世界観を解説する。 そんな恐ろしい28年後の世界を舞台に<人間たち>の命がけのサバイバルを描く本作について、さらに監督のダニー・ボイルは、「人々を震え上がらせる映像にした。以前よりも刺激的な映像が求められていると感じる。目指したのは息苦しくなる強烈さだ」とパワーアップした恐怖と緊張感を体験できることをアピールしている。そして「これは新たな始まりだ」と、本作に込めた想いとともに全世界に警告する特別映像となっている。 また、あわせて解禁となった日本版本予告では、イギリスの作家ジョゼフ・ラドヤード・キップリングが書いた詩「ブーツ」の朗読が呪文のように鳴り響く中、恐ろしい28年後の世界で生きるわずかな<人間たち>の鬼気迫るサバイバルが繰り広げられている。 さらに解禁された日本版ポスターには、暗い赤色で無数のガイコツが「人間が、人間ではなくなる」というキャッチコピーとともに描かれており、恐ろしい“28年後”の物語を印象付ける。 新場面写真では、アーロン・テイラー=ジョンソン演じるジェイミーとその息子のスパイクが、感染者の潜む危険な森の中を弓矢を構えて恐る恐る進む姿を映した臨場感あふれる1枚と、スパイクの母親アイラが呆然と立ちすくむ様子が映し出された1枚が解禁。 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)』や『フリー・ガイ』に出演したジョディ・カマー演じるアイラと、感染を逃れて生きるケルソン博士(レイフ・ファインズ)が映し出されており、彼らに襲い掛かる不穏な物語を予感させる。 ■ストーリー 人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで流出し、多くの死者を出した恐怖のパンデミックから“28年後”...。今もなおイギリス本土ではウイルスが蔓延し、人間としての理性を失った凶暴な感染者で溢れ、感染を逃れたわずかな<人間たち>は強制隔離を余儀なくされている。命を守るため海を隔てた小さな孤島に逃れた<人間たち>は、見張り台を建て、武器を備え、身を潜めて暮らしていた。ある日、島で暮らす主人公ジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、島から一度も出たことがない12歳の息子スパイク(アルフィー・ウィリアムズ)は、ある“極秘任務”を実行するため島の外へ向かい、“人間が人間ではなくなった”感染者だらけの恐怖の世界に足を踏み入れていく——。