【ワシントン＝淵上隆悠】米メディアは１３日、米国のバイデン前大統領（８２）について、昨年の大統領選で再選された場合に、車いすを使用することを周辺が協議していたと報じた。 ＣＮＮとニュースサイト・アクシオスの記者が２０日に出版する共著の内容として伝えた。 民主党関係者らへの２００本を超えるインタビューを通じ、同書は「バイデン氏の身体機能の衰えは、深刻な状態に達していた」と評した。昨年６月に資金集めのパーティーを主催した友人の俳優ジョージ・クルーニーさんを「認識できなかった」とも指摘している。 バイデン氏の陣営は選挙戦中は、投票への影響を懸念して車いすの使用を避け、歩く距離を短くしたり、階段に手すりを設けたりして対処したという。 当初再選を目指していたバイデン氏は、同６月のテレビ討論会で言葉に詰まるなどの失態を演じ、撤退に追い込まれた。今月８日に生出演したテレビ番組では、在任期間終盤に認知機能の衰えがあったとの見方に対し、「誤りだ。最後の半年間もかなり良い仕事をした」と反論していた。
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