不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者(60)と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が覚せい剤などを所持していたとして、覚醒剤取締法と麻薬取締法違反容疑で逮捕された。全国紙社会部記者が解説する。 【写真】美女共犯者・奥本美穂容疑者が投稿「自身のプロポーションを見せつけるような写真」 「逮捕容疑は昨年6月24日、東京都千代田区の高級ホテル内で覚せい剤約0.2グラム、コカイン約0.9グラムを所持していた疑いです。容疑者らがホテルに滞在中、なんらかのトラブルが起きて警察官が現場へ駆けつけたところ、2人が去った部屋から薬物の入った袋が3つ見つかったということです。また捜査関係者によると、当時ホテルの部屋内にはもうひとり女性がいたこともわかっている。警視庁は田中容疑者らが薬物を使用していた可能性もあるとみて捜査を進めています」 「レーサム」は1992年に田中容疑者が26歳で創業した不動産投資会社だ(当時はレーサムリサーチ)。創業わずか9年でJASDAQに上場を果たし、国内でも指折りの不動産会社「ヒューリック」の完全子会社としてもその名を広く知られる企業だ。全国紙経済部デスクが解説する。 「その名が全国区になったのは2000年9月、証券化を条件とした国有不動産の入札を日本で初めて実施し、落札したことです。当時まだ35歳だった田中氏がマンションなど8件の不動産を落札し、証券化したことで大きな話題を呼びました。そんな田中氏は2021年に健康上の理由から会長職を退任しています」 レーサム社は今回の逮捕を受け、「一部報道について」と題する声明を発表。その中では〈同氏(田中容疑者)は、当社のすべての役職を退任しており、当社事業には一切関与しておりません〉〈当社と同氏の間には、何ら接点がなく、本件については当社のあずか り知らないところで発生したものであります〉とコメントしている。 さる芸能関係者は2000年代前半の田中容疑者についてこう明かす。 「田中さんが在籍していた当時のレーサムはまさに“イケイケ”。田中さんが自ら就活生の新卒採用説明会に登壇して熱弁をふるっていたことを思い出しますね。 眼光鋭く、声にドスが効いていて威圧感も凄かったですが、『成果を出せば新人でも年収が1000万円を超える』とも言われ、有名大学の学生が採用面接を受けていましたね。ただ、当時はベンチャーブームだったこともあり、“鬼の仕事量”だったといいます」 敏腕ビジネスマンであった田中容疑者を古くから知る知人は、「学生時代に彼のルーツがあるのではないか」と指摘する。 「田中さんは大学進学までのあいだ北海道で過ごしていたのですが、地元でも有名なヤンチャ少年だった。『喧嘩番長』と言われ、子分も大勢いた。ある時をきっかけに足を洗い、猛勉強後、日本大学理工学部に進学。大学を中退し幾つかの仕事を転々としながらもビジネスを研究し、誰も目をつけていなかったレーサムのビジネスモデルを見つけ、成功した。幼少期からバイタリティに溢れる人物でしたね」 「一晩で100万円」という話も出回り… 警察は田中容疑者の違法薬物疑惑について、以前から捜査していたようだ。前出・全国紙社会部記者が語る。 「ここ1、2年間で複数の女性から“田中容疑者にホテルで違法薬物摂取を強要させられた・させられそうになった”という被害届が警察に提出されていました。SNSでは田中容疑者の実名を出して糾弾する暴露系インフルエンサーも現れていた。奥本容疑者も逮捕以前から田中容疑者と交流があったため警察もマークを続けていたようです」 NEWSポストセブンの取材で、奥本容疑者はSNSなどで自身の華やかな経歴を公言していたことがわかっている。レースクイーンやCMモデルなどとして活動していたが、年明けまでは六本木のキャバクラ店に勤務していたようだ。ある六本木のキャバクラ店オーナーはこう語る。 「田中さんは知人男性、いわゆるアテンダーを介して女性を探していたようで、キャバクラ嬢やモデル、セクシー女優の子に声がかかっていた。うちの店の女の子の中にも声をかけられた子がいます。奥本容疑者のように華やかなルックスの女性が多かった印象です。アテンダーからは“一晩で100万円以上”という話も出ていたようで、コロッとついていく女の子も多かったのですが、イヤな噂が常に流れていたので、今回の逮捕を受けて腑に落ちるところもあります」 捜査の進展が待たれる。 情報提供募集 ・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/information XのDMはnews_postsevenまでお送りください。