国民民主党の玉木雄一郎代表は１５日、東京・赤坂Ｂｉｚタワー前で開いた街頭演説会の終了後、報道陣の取材に応じた。 　同党はこの日、元参院議員の山尾志桜里氏、日本維新の会に所属していた足立康史元衆院議員、昨年の衆院東京１５区に無所属で立候補した元参院議員で元格闘家の須藤元気氏、自民党にいた薬師寺道代元参院議員の４人を今夏参院選の比例代表候補者として発表した。 　玉木氏は擁立した理由について「党内でさまざまな議論を経てですね、わが党に取って非常に戦力になる、議員経験者ということで４人を公認させていただきました。他党にいた方、過去の言動で党員サポーターを心配させた候補者も承知しています。わが党はこれから仲間だけで結党した１５人の時から、大きくなっていくに当たっては多様なバックグラウンドの方を仲間として迎え入れ、受け入れ大きくなっていく必要があると思います」と明かした。 　政界復帰を目指す山尾氏について玉木氏は「党の憲法についての論点整理をまとめて、国民民主党の政策の骨格を作りあげた大切なメンバーの一人であります」と評価した。 　維新の議員として活躍し離党した足立氏に関しては「能力が非常に優れた方です。しかし過去、過激な発言で知れた方でもあるので、心配のむきがあったのは事実ですけど、わが党の理念と合致しています」と述べた。 　須藤氏を擁立したことには「もともと立憲にいた方ですけど、われわれが進めている減税政策であるとか、積極財政ということについても賛同をしてくれている。知名度もいかして頑張ってほしいと思います」と期待を寄せた。 　最後、薬師寺氏については「お医者さんでもあるし、国会にいた時の発言もみていましたけど、非常に冷静で合理的な発想、いまデフリンピックの仕事もしていることで弱い立場の人に立った政策を推し進めていけるということで決定をさせていただいた」と語った。 　玉木氏は参院選に向けて今後も比例代表各選挙区に候補者を擁立することに意欲を示している。