トヨタ「マークX“ミニ”!?」がスゴい! 全長4.4m級で「ちょうどイイサイズ」の“コンパクト”セダン! “イケメン”顔のタイ4ドアモデル「ヤリスATIV」とは

「カローラアクシオ」よりも大柄な「ヤリスセダン」!?  日本ではハッチバックとSUVの2タイプが販売されている「ヤリス」シリーズですが、海外では「セダンタイプ」も存在するようです。  タイで販売されている「ヤリスATIV(エイティブ)」について紹介します。 “イケメン”顔の4ドアセダン「ヤリスATIV」とは!? 【画像】超カッコいい! これがトヨタの「マークX“ミニ”」!? 画像で見る(30枚以上)  ヤリスのセダン版であるヤリスATIVは、日本のヤリスをセダンに仕立てたものではなく、ベース車は日本とは異なる東南アジア向けのヤリスです。  東南アジア向けのヤリス(ハッチバック)は2023年3月にフルモデルチェンジをしており、国内ヤリスとはエクステリアデザインから異なります。  ボディサイズもひと回り大きく、全長4160mm(+210mm)×全幅1730mm(+35mm)×全高1500mm(+5mm)、ホイールベースは2550mm(0mm)[カッコ内は日本ヤリスとの差分]。  実は日本でも、歴代ヤリス(先代まで国内では「ヴィッツ」名)には、初代をベースにトランクを追加した「プラッツ」や、2代目がベースの「ベルタ」など、ヤリスベースの小型セダンは販売されていました。  ハッチバック人気の陰に隠れてしまい、日本では2012年のベルタ販売終了をもって途絶え、実質的な後継車が「カローラアクシオ」となっています。  しかし「小さくても独立したトランクが欲しい」「4ドアセダン型が良い」という海外ユーザーの需要に応えるため、いまも販売が継続されています。  筆者(自動車ジャーナリスト 吉川 賢一)がタイ「バンコク国際モーターショー2025」で見たヤリスATIVは「プラミアムラグジュアリー」という最上級仕様。  これにブラックサイドミラーや、ブラックのリアスポイラー、ブラッククロームホイールなどの純正アクセサリーパッケージが装着された「LUSSO」という贅沢仕様でした。  ボディサイズは、全長4425mm(+265mm)×全幅1740mm(+10mm)×全高1480mm(-20mm)、ホイールベースは2620mm(+70mm)となっています(※カッコ内は現地ヤリスとの差分)。  これは日本のカローラアクシオ(全長4400mm×全幅1695mm×全高1460mm、ホイールベース2600mm)よりも大きく立派なサイズであり、日本のヤリスとは比べるまでもありません。  エクステリアのデザインは、リアウインドウがなだらかに傾斜したファストバックスタイルで、とてもスタイリッシュ。  切りあがったデザインのヘッドライトやシーケンシャルウインカー、大型フロントロアグリルなどは精粋でカッコよく、かつて存在したスポーツFRセダン「マークX」(2代目・後期型)のフロントマスクの影響を受けているような印象を受けます。  ボディサイドから見ると、フロントフェンダーからリアフェンダーまでまっすぐに引いたキャラクターラインが特徴的で、リアウインドウが緩く傾斜をしており、後席スペースがとても広いように感じられます。  リアには大型テールランプやトランクリッド、リアアンダースポイラーも備えており、コンパクトなスポーツセダンとしてまとめ上げられています。 豪華な「赤内装」にも驚いた!  インテリアも、ダッシュボードやステアリングホイール、シフトノブ周りなど、現地ヤリスとまったく異なるデザイン。  7インチのメーターディスプレイや、9インチのタッチスクリーン付センターディスプレイなど、デジタルデバイスも惜しみなく投入されているほか、シートやダッシュボードにレッドを基調とした合成皮革をふんだんに使用しており、煌びやかで贅沢な印象を受けました。 もはや「高級車」! 「ヤリスATIV」のゴージャスな赤内装  現地では赤い革内装のトレンドがあるようで、トヨタに限らず多くの自動車メーカーのクルマでみかけました。  パワートレインは、1.2リッターの直列4気筒ガソリンエンジンにCVTの組み合わせとなっており、駆動方式はFF(2WD)のみ。  このエンジン(3NR-VE型)は、トヨタとダイハツの共同開発で誕生した小型車向けの4気筒ユニットで、高い燃費効率と環境性能を狙ったものです。  日本だとハイブリッドが主流となっているヤリスですが、グローバルではヤリスATIVにこの純ガソリンエンジンを搭載しているようです。 ※ ※ ※  タイ市場におけるヤリスATIVの価格は、54万9000〜69万9000バーツ(約233万円〜297万円)。  ヤリスの派生車と考えると高額に思えてきますが、タイトヨタのラインアップの中では、ピックアップトラックの「ハイラックスチャンプ」に次ぐ、2番目にリーズナブルな車両となっています。 「所変われば品変わる」といいますが、グローバル化が進む現代であっても、土地によってクルマが微妙に違っているというのは興味深いもの。  ただちに日本へ導入されることはないでしょうが、ヤリスATIVは自動車メーカーがいかに市場ごとに柔軟な対応をしているかの好例だと感じました。

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