「映画『かくしか』、公開まであと1日!」 大泉洋(52)とともにこう勢いよく叫んだのは、永野芽郁(25)。主演を務める映画『かくかくしかじか』が5月16日に公開されるにあたって、前日の15日には同作の公式Xに2人のコメント動画が投稿された。 永野が「いよいよ明日公開ですが、大泉さん、いかがですか?」と問いかけると、大泉は「明日ですか!自信を持って見ていただける映画になっていますので、どんな感想をいただけるのか楽しみです」とコメント。永野も「みなさんの心に届く映画ができたと思いますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。映画館でお待ちしています!」と笑顔を見せ、最後は2人で動画の視聴者に向けて「よろしくお願いします」と手を振った。 映画の原作は漫画家・東村アキコ氏が、自身の実体験を綴った漫画『かくかくしかじか』(集英社刊)。文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞も受賞した笑いあり涙ありの傑作で、ファンの数も非常に多い。 「これまで、東村さんは完璧な形での実現は不可能だろうと映像化のオファーを断り続けてきましたが、永野さんが主人公の明子を演じるならば……と承諾。東村さん自身が脚本を執筆する形で映像化に至りました。さらに、東村さんは漫画の連載を休んでロケハンや撮影にも参加。作中の絵やデッサンの美術監修も行うなど粉骨砕身の思いで制作にあたってきたそうです」(映画ライター) しかし、公開を目前に、映画の周囲には不穏な空気が立ちこめている。4月下旬、「週刊文春」によって主演の永野に田中圭(40)との不倫疑惑が報じられてしまったのだ。双方の事務所は疑惑を否定したものの、同誌5月8日発売号では2人のLINEのやりとりが公開されることに。明かされた生々しいやりとりについて、所属事務所は”メッセージのやり取りについて本人に確認したところ、そのようなやり取りはしていないとのことです”と否定した。 一貫して疑惑については否定を続け、ドラマやラジオなどへの出演も継続する永野。しかし、LINE流出が追い打ちをかけたこともあり世間の反応はかなり厳しい。そんな世論を反映するかのように、当初騒動を静観していた永野を広告起用するスポンサーたちも、続報以降相次いで素材の取り下げを進めている。 こうした状況は『かくしか』についても同様だ。今回のコメント動画の投稿にも辛辣な声が相次いで寄せられている。同時に、宣伝に永野を登場させればコメント欄が荒れることはわかっていたはずだと指摘する声もあがった。 《映画自体は悪くないし、観たいと思った。観たくない人みんとけばいい。ただ宣伝の仕方がね、、、世論考えてないよね》 《リプ欄地獄で草。永野芽郁で宣伝するのは悪手過ぎるしリプ欄こうなるのわからなかったのかな?》 《いつ撮影したやつか知らんけど、流石にこのコメントは出すべきじゃなかったな 不倫疑惑出てるんやから自重して欲しいもんや》 《好きな漫画だったのに、本当に残念》 とはいえ制作側もこういた状況は重々承知の上だ。 「公開初日の16日には、『丸の内ピカデリー』で舞台挨拶が実施予定となっており、永野さん、大泉さん、見上愛さん、畑芽育さんら主要キャストが登壇します。しかし、当日は取材陣を呼び込まず、一般客向けのイベントとして開催するそうです。永野さんが登壇すれば、報道陣から不倫疑惑に関する質問が浴びせられることが想定されるためでしょう。こうした背景を鑑みると、今回のSNS投稿もコメント欄が荒れるリスクは承知した上での苦渋の決断だったと見られます。 メディアが入らないとなれば宣伝効果は減少。共演する大泉さんは、そんなことも見越してか、14日に映画『探偵はBARにいる3』(2017年12月公開)の特別上映に際して行われたトークショーで『かくかくしかじかの公開にきていただきまして……違いましたっけ?』とサービストークを披露していました」(前出・映画ライター) 数年越しの情熱を注いだ作品が、作品外の騒動に埋もれていく——関係者たちの胸中は、察するに余りある。