洗車機で洗えないクルマあった… 「手洗い vs 洗車機」どちらが愛車に最適? あなたのクルマに合った方法は?

洗車は手洗いと機械、どちらがよいのか?  クルマをきれいに保つために欠かせない洗車ですが、ガソリンスタンドや洗車場で手軽に済ませたいと考える一方で、愛車へのキズや仕上がり具合が気になる人も少なくありません。  手洗いと洗車機、どちらの方がよいのでしょうか。また、洗車機の場合は、車種によってはNGを出される場合があるので要注意です。 洗車の選択肢:手洗い vs 洗車機、どちらが愛車に最適?(画像はイメージ/フォトAC) 【画像】「えっ…!」 洗車中にドアが勝手に開く? ミニバンの「驚き事例」がこれです!(29枚)  一般的に、ゴールデンウィークや長期休暇の前になると、ドライブに向けて愛車をきれいにしておきたいと考えるドライバーが増える傾向にあります。  そんなとき、ガソリンスタンドや洗車場を訪れて、機械式洗車を利用したり、手洗いを依頼したりする人が多く見られますが、「どちらの方法がよいのか」と迷う人も少なくありません。  コストや手間、クルマへのやさしさなど、洗車方法によって特徴は異なります。自分に合ったスタイルを選ぶには、それぞれの違いを把握しておくことが大切です。  手洗いと洗車機どちらがよいのかという疑問に関して、都内のガソリンスタンドのスタッフは次のように話しました。 「人それぞれではありますが、とにかくサクッと洗車を済ませたいという人は、コストの面から見ても洗車機で十分ではないかと思います。  ただ、クルマへの傷が気になるという人は手洗いのほうが良いかもしれません。  洗車機で洗ったからといってそんなに傷がつくことはありませんが、より車体にやさしいのは手洗いです」  洗車機のメリットは、とにかく手間暇がかからないことです。  およそ10〜15分ほどで拭き取りまで完了し、コースによっては高圧洗浄や撥水コートも選べるなど、短時間かつ低コストで満足感の高い仕上がりが期待できます。  ただし、洗車機は機械的にブラシを当てる構造上、どうしても手洗いと比べると車体への接触が強くなりがちです。  近年の洗車機では、スポンジブラシや布ブラシの採用によりクルマへのダメージが抑えられているとはいえ、繊細な塗装面を大事にしたいという人には不安が残るかもしれません。  一方、手洗いはその繊細さこそが魅力といえます。泡でクルマ全体を包み込み、やわらかなクロスで優しく洗い上げるため、キズがつきにくく、細部まで丁寧に仕上げられます。  ホイールの内側やエンブレムの隙間など、機械では届きにくい部分もキレイにできるのが特徴です。  その反面、手洗いは時間と費用がかかります。  ガソリンスタンドなどで依頼する場合、料金はおおむね2000円以上で、機械式の数倍となることもあります。忙しい日常の中で、時間を確保するのが難しいという人には負担に感じられるかもしれません。  そのため、どちらが優れているというよりも、愛車へのこだわりや日々の生活リズムに合わせて選択するのが理想的です。 実は洗車機NGのクルマはけっこうある…よく聞く車種もダメな理由は?  しかし、洗車機はすべてのクルマに対応しているわけではありません。  実際には「洗車機利用不可」とされる車種もあり、注意が必要です。  まず、洗車機のサイズ制限に合わない車両は対象外となります。多くのドライブスルー式洗車機では、全長5.2m、全幅2.3m(ドアミラー含む)、全高2.31mを超えるクルマは利用できません。  これにはルーフキャリアや背面ハシゴ、フェンダーの張り出しなど、後付けの装備品も含まれます。  たとえば、日産「キャラバン スーパーロングボディ」やトヨタ「ハイエース スーパーロング」などの大型バン、メルセデス・ベンツ「Sクラス」、トヨタ「センチュリー」などもサイズによっては洗車機に収まらないケースがあります。  加えて、車体形状が特殊な車種についても注意が必要です。洗車機はセンサーによってボディの形状を認識し、洗浄ブラシの動きを調整しています。  そのため、ロータスやフェラーリ、ロールス・ロイス、ランボルギーニ、アストンマーティンといった輸入車、またはジープ「ラングラー」やトヨタ「ランドクルーザー70系」など個性的なデザインの国産車も、誤作動の恐れから断られることがあります。  実際、SNS上では、洗車機によるトラブル体験談も寄せられています。リアワイパーが外れたり、ミラーが折れてしまったといった事例も少なくありません。  特に「格納できない装備品」が取り付けられている場合、センサーの誤認識やブラシとの干渉が原因で、車両や装備品に損傷が及ぶリスクがあるようです。 なぜガソリンスタンドで「洗車機NG」と言われる?(画像はイメージ/フォトAC)  さらに注意したいのが、スライドドアの自動開閉機能。  過去に販売されていたホンダ「オデッセイ」の一部モデルには「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」という機能が搭載されていました。  この機能がオンの場合、洗車機のブラシが手の動きと誤認され、洗車中にドアが開いてしまうというトラブルが過去に発生。一部のガソリンスタンドでは張り紙で警告も。  なお2023年12月以降に登場した新型「オデッセイ」にはこの機能は付いていません。  また外部にあるボタンで自動でドアが開閉する機能はオデッセイ以外にもあり、特にスライドドア車が洗車機中に開閉してしまうトラブルが報告されています。  もし自分のクルマに自動開閉機能が搭載されている場合は、機能をオフにすることも出来る車種もあるので、確認しておきましょう。 ※※※   洗車方法にはそれぞれメリットとデメリットがあり、クルマのサイズや装備、使用頻度に応じて最適な選択肢は異なります。  コストとスピードを重視するなら洗車機、仕上がりや車体へのやさしさを優先するなら手洗いが向いています。  また、車種によっては洗車機の利用が制限されることもあるため、事前の確認を忘れずに行うことが大切です。  大切な愛車をきれいに保つためにも、自分に合った洗車方法を見つけましょう。

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