物価高騰対策として、静岡市が2024年に続き実施する、プレミアム付きデジタル商品券「しずトク商品券」の申し込み受付が、19日始まりました。 2024年はPR不足など課題もありましたが、2025年はどんな対策をとるのでしょうか? 静岡市が発行する「しずトク商品券」。 スマートフォンでのみ利用できるデジタル商品券で、1口5000円で6250円分の買い物ができます。 対象は静岡市内に住む人で、大型商業施設やスーパー、コンビニ・飲食店から、文房具店や雑貨店などおよそ3600店舗で利用可能! 1口あたり”1250円分もお得”と、2024年話題になったこの商品券が、2025年も発行されることになり、19日から申し込みの受け付けが始まりました。 静岡市のこの取り組みに、市内に住む人は― (2024年 利用した人) 「ことしもあったらぜひ使いたいと思います」 「もうちょっと、金額の幅があったらいいかな」 「この間は、最高で2万円でしたよね。3万円くらいあれば、もうちょっと使いやすい」 (2024年 家族が利用した人) 「(母親が)スーパーとかで使っていました」 「便利って言っていました。お得なので」 (記者) 「今回はご自身は?」 (2024年 家族が利用した人) 「私もやろうかな」 (記者) 「しずトク商品券は知ってる?」 (しずトク商品券を知らない人) 「いや、知らないですね」 「結構インターネットとか見ますけど知らなかったのか、見ているかもしれないが分からなかった」 「家計が助かるなら使いたい」 7月1日から使用できる「しずトク商品券」 申し込みは、専用のスマートフォンアプリから行い、1人4口まで購入することができます。 総発行数は、60万口で申し込み多数の場合は抽選により当選口数が決まり、利用開始の7月1日にアプリ上で抽選結果が発表されます。 また、スマートフォンを持っていない家族がいる場合は、1台のスマートフォンから”代理応募”も可能だということです。 物価高対策として、2回目の実施となるこの事業ですが、2024年はこんな課題も・・・ (2024年4月) (静岡市商業労政課 藤原主査) 「抽選になることを期待していたが今回、静岡市で初めての試みとなるデジタルというやり方であったことから/入口のハードルが少し高かったのでは」 事業のPR不足や紙ではなく、デジタル”の商品券ということで、高齢者が利用しにくいことなどが影響し、市の想定よりも大幅に申し込みが下回る結果に・・・ 発行総数52万口に対し、およそ6割の31万口にとどまりました。 そこで市は、残りの21万口を2次販売するため、”2回目の申し込み受け付け”を実施したところ、今度は打って変わって応募が殺到し、開始から2日で予定数を超える25万口の申し込みが― 急遽、当選者を「1回目の申し込みをしていない人」に変更したほか、当選発表が半日以上遅れる事態となりました。 19日、市の担当者を取材すると「2024年を超える応募を想定している」と話しました。 (静岡市商業労政課 渡部主任主事) 「発行口数を、2024年から8万口増やして60万口を用意している」 「2024年に続き、まだまだ物価高騰の状況が続いているので、市民の皆さんの生活の下支えをしないといけないということで、第二弾の実施となりました」 2024年からの変更点として、商品券を利用できる店舗を、地図上で確認できる機能がアプリに追加。 コンビニやドラッグストアなど、ジャンルを絞って検索することもできます また、2024年に続き、アプリの使い方が分からない人を対象とした説明会を、5月23日から各区で開催。 スマートフォンを持参することで、商品券の申し込みや店舗での利用方法などを、サポートするということです (静岡市商業労政課 渡部主任主事) 「(2024年は)初回ということもあって、一次募集の段階で利用できる店舗の周知ができていなかった。今回はすでにHPやアプリで一覧を掲載しています」 「前回に続いて、利用者様向けのサポート窓口を設置し、個別に相談に乗れればと思っています」 商品券の対象となっている店舗からも期待の声が! 市内に4店舗を展開しているスーパー田子重では2024年、商品券による売り上げが、およそ9400万円にのぼり想定以上の反響だったということです。 (田子重西中原店 柴田副店長) 「(2024年は)かなり使われた方が多くて効果があった」 「お店としても非常にありがたい」 物価高騰が続くなか特に影響が出ているというのが、やはり”おコメ” 食品の買い控えなど小売店にも高騰の影響がおよぶなかしずトク商品券の効果に期待したいと話します。 (田子重西中原店 柴田副店長) 「こちらコメの売り場になります/いまうちにあるのが4000円台のもの。(商品券の)プレミアム分でお買い得になると思うので、足しにしていただけると」 2024年初めて実施し、市の想定外の事態もあったものの、大きな反響を呼んだ「しずトク商品券」 2回目となる2025年はどのような効果をもたらすのでしょうか。