いすゞの「大型SUV」がスゴい! 全長4.9m級で“3列シート”×本格四駆! タフ顔&豪華内装も魅力の海外モデル「ミューX」とは

日本で絶滅した「いすゞの“乗用車”」は今も海外で進化中  いすゞが販売している「MU-X(ミューエックス)」は、日本未導入のSUVモデルです。  2025年3月に開催されたタイ「バンコク国際モーターショー2025」では、最新モデルが出展されていました。どのようなクルマなのでしょうか。 いすゞ「MU-X」とはどんなクルマ!? 【画像】超カッコいい! これがいすゞの「大型“3列シート”SUV」です! 画像で見る(30枚以上)  MU-Xは、タイやオーストラリア、南アフリカ、中東、中米など、グローバルで販売しているいすゞの世界戦略車です。  現行モデルは、2020年にフルモデルチェンジをした2代目で、2024年6月には大幅に商品改良されたマイナーチェンジ版が登場しました。  同時に高級かつスポーティな最上級グレード「RS」も追加されており、順次、グローバルに展開されています。  筆者が訪れたバンコク国際モーターショー2025でも、マイナーチェンジ後の新型モデルが展示されていました。  MU-Xのボディサイズは、全長4860mm×全幅1885mm×全高1875mm(ルーフレール込)、ホイールベース2855mm。  同社のピックアップトラック「D-MAX」をベースにキャビンスペースを付加した成り立ちで、トヨタ「フォーチュナー」や日産「テラ」、三菱「パジェロスポーツ」などと同じ、全長4.9m級のPPV(ピックアップベースド・パッセンジャー・ビークル)です。  実物は見上げるほどに大きなSUVですが、最小回転半径は5.6mと比較的優れた小回り性能を有しており、実用性は極めて高そうです。  エクステリアデザインは、シャープなLEDヘッドライトや、巨大なフロントグリル、ド派手な加飾のフロントバンパーなどによって力強く印象的なスタイル。フロントバンパーにはエアカーテンが採用されており、フロントタイヤ周りの空気抵抗低減も実現しているようです。  サイドビューは、巨大なタイヤを納める前後フェンダーや、上下幅の薄いサイドウィンドウ、高められた車高などによって迫力を感じます。  リアスタイルは、左右独立した大型テールランプや、ハイマウントストップランプなど、先進性が感じられるデザインとなっています。  加えて最上級グレードのRSには、専用フロントグリルや、20インチタイヤ(265/50R20)、専用ブラックアルミホイール、専用ブラックフェンダーアーチ、その他専用ブラックパーツが多数追加されており、先進性に加えてスポーティさが高められています。  インテリアには、メーターパネル内に7インチサイズのTFT液晶ディスプレイが採用されているほか、9インチのセンターディスプレイも採用。  センターディスプレイにはサラウンドビューモニターシステム(安全性能向上/駐車支援)も追加されました。  またインストルメントパネルやシート、ドアトリムなどの細部までつくり込みが追求されており、質感が高く先進性と高級感に溢れたキャビン空間となっています。  RSにはさらに、インストルメントパネルにアンビエントライトやフットランプが追加されているほか、RSロゴ入りのヘッドレストをインストールした専用シートも採用されています。  パワートレインは、いすゞが「マックスフォース」とよぶディーゼルターボエンジンを搭載します。  最高出力163PS、最大トルク400Nmの2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボと、最高出力190PS、最大トルク450Nmの3リッター直列4気筒ディーゼルターボの2種類があり、トランスミッションはどちらも8速ATです。  4WDモデルはRSのみに設定されており、それ以外は2WDモデルとなります。  グレード構成は、エントリーグレードの「Active」、中間グレードの「Elegant」、上級グレードの「Ultimate」、最上級のスポーティモデル「RS」の4種類。  MU-Xのタイでの価格は、Activeが119万4000バーツ(約526万円)、Elegantが142万9000バーツ(約629万円)、Ultimateが155万4000バーツ(約684万円)、RSが162万4000バーツ(約715万円)となっています。 ※ ※ ※  いすゞは、1993年に小型乗用車の開発を終了しており、2002年には日本国内での乗用車製造を終了しています。  そのため、国内ではいすゞの乗用車に関する情報はほとんど聞こえてきませんが、海外においては絶好調です。  いすゞによれば、2020年にフルモデルチェンジした現行MU-Xが、PPVセグメントにおいて「過去最高の販売シェア34.6%を達成」したと説明しています。  実際に筆者が取材中にも、タイのバンコク市内ではMU-Xをいたるところで見かけました。  日本でも、トヨタ「ランドクルーザー(ランクル)」シリーズやスズキ「ジムニー」など、フレームベースの本格的なクロカンSUVが流行しつつあります。  そんななかでいすゞが、このMU-Xを国内導入する可能性もゼロではないでしょう。  1916年に創業した老舗の自動車メーカーが、乗用車においても再び日本復活となることを期待したいです。

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