用水路で動けなくなっていた女性を救助したとして、あわせて6人に感謝状が贈られました。 最初に救助にあたったのは、ほぼ初対面の4人。それでも、とっさの行動が1人の命を救いました。 新発田警察署から感謝状が贈られたのは会社員の荒井紗耶香さん・中学3年生の竹内海叶さん・高校3年生の片原桜波さん・渡邉悠さんなど6人です。 6人はことし4月、用水路で動けなくなっていた80代の女性を救助しました。 【高校3年生　渡邉悠さん】 「放っておいたら大変なことになっちゃうなと思って、頑張って助けようと思いました。」 ◇　◇ 住宅街にある用水路。 4月1日、あたりが暗くなった午後7時半ごろのことでした。 ＜記者リポート＞ 「6人が救出を行ったのは幅1メートル、水の深さ20センチほどのこちらの用水路です。女性はあお向けになって倒れていたといいます」 用水路であお向けに倒れ、動けなくなっていたという女性。 最初に通りかかった荒井さんが発見しました。 【会社員　荒井紗耶香さん】 「周りも真っ暗で、人も通らない道だったので、私が助けなきゃと思って」 その数分後に通ったのは高校生の渡邉さんと片原さん。 さらに、3人が女性を救助しているところに中学生の竹内さんが通りかかり、警察に通報しました。 【中学3年生　竹内海叶さん】 「助けなきゃと思って、そのときにとっさに思いついたのが110番。今自分にできることは110番かなと思って」 渡邉さんと片原さんの母は看護師。連絡を受け、毛布を持って駆けつけました。 【渡邉さんの母・洋子さん（看護師）】 「上げた時に暖かい毛布でくるんだりしてなるべくこれ以上体温が下がらないように。そういうことは普段の仕事が活きたのでは」 発見から引き上げるまで、わずか数分。女性は足の骨を折るケガをしましたが、命に別条はありませんでした。 【中学3年生　竹内海叶さん】 「ケガはちょっとしちゃったけど、命を落としてなくて本当に良かったなと思います」 【高校3年生　渡邉悠さん】 「本当に（助かって）良かったなと思いました」 共通していたのは、女性を助けたいという気持ち。 初対面でありながら連係したとっさの行動が、1人の命を救いました。