県内で「百日せき」の高止まりが続いています。 5月22日に発表された県感染症情報によりますと、5月18日までの1週間で報告された県内の患者数は162人となっています。 ことし4月15日時点で県内の「百日せき」の患者数は2018年の調査開始以来、過去最多となり、その後、更新し続けています。 去年1年間の県内の患者数は127人でしたが、ことしはすでに10倍以上となっています。 県内では患者の約9割が10代以下ですが特に13歳、10代前半で多くなっています。学校での感染や家庭内感染も報告され、県が注意を呼び掛けています。 「百日せき」は飛まつ感染でひろがることから県は手洗いやうがい、せきエチケット、マスクの着用など基本的な対策を呼び掛けています。 ◇ ◇ 一方、5月15日に「警報」が発令された伝染性紅斑、いわゆる“りんご病”は、定点医療機関あたりの1週間の報告数が2.8人となり、前週の2.2人より増加しました。 県内に警報が出されるのは2019年以来で、全国的にも増加しているという「りんご病」は、せきやくしゃみの飛まつや接触によって広がる感染症で、感染すると両頬に赤い発疹（ほっしん）が出ることから「りんご病」と言われています。おもに子どもを中心に流行するということです。 県はアルコール消毒が効きにくいとして、流水や石けんでこまめに手を洗って自分専用のタオルを使うよう呼び掛けています。
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