間もなく閉幕を迎える第78回カンヌ国際映画祭。世界中から映画人やセレブリティが集う一大イベントでは、映画そのものはもちろん、レッドカーペットを彩る華やかなファッションにも大きな注目が集まる。今年は日本からの参加者が例年以上に多く、それぞれが個性と美意識を込めたスタイルで登場し、話題を呼んだ。今回はカンヌに姿を現した日本人たちの装いを、一挙にご紹介! 【写真】広瀬すず、小松菜奈、吉田羊ら カンヌに登場した日本人のルックを一挙見! ★広瀬すず 10年ぶりにカンヌの地に降り立った広瀬すずは、フォトコールでは3Dの幾何学模様が印象的なルイ・ヴィトンの白いホルターネックドレスを着用。レッドカーペットでは一転、ベルベット素材の黒いロングスリーブドレスで登場し、シックで洗練された美しさを際立たせた。 ★吉田羊 映画『遠い山なみの光』で広瀬と共にカンヌ入りした吉田羊は、フォトコールに白地の着物に赤い羽織、レースの赤いグローブを合わせた和洋折衷のモードな装いで登場。手でカメラを作るポージングで報道陣を沸かせ、映画祭の公式インスタグラムでも取り上げられた。レッドカーペットでは、鶴が大きく羽ばたく様が描かれた黒地のアンティーク着物に黒のグローブ、たびブーツを合わせ、和と現代性を見事に融合させた。 ★小松菜奈 意外にも今回が初カンヌとなる小松菜奈。レッドカーペットには、背中が大きく開いた黒のシースルーロングドレスで登場。こちらはシャネルの2025年春夏オートクチュールコレクションからの一着で、レースやシフォン、ブラックサテンの生地に6万個以上のパーツを刺繍し、約580時間をかけて製作された芸術品。フォトコールでは同じくシャネルの黒ジャケットとミニドレスで、美脚を披露した。 ★鈴木唯 『PLAN 75』の早川千絵監督による新作『ルノワール』で主演を務めた12歳の鈴木唯は、白い丸襟がフレッシュな印象の紺のワンピースでフォトコールに登場。レッドカーペットでは白ジャケットにチュール素材の赤いスカート、白タイツに赤いシューズという愛らしいスタイリングで登場し、声援に手を振る姿が映画祭公式インスタグラムでも紹介された。 ★石田ひかり 『ルノワール』で主人公の母親を演じた石田ひかりは、フォトコールでは松葉柄の上品な着物を選び、晴れの日にふさわしい装いに。レッドカーペットでは、黒地に桜の花びらが舞う鮮やかな着物姿で日本の美を表現した。「海外の映画祭に参加するのは35年の俳優人生で初めての体験」という石田は、インスタグラムでもたくさんのオフショットとともに現地での様子を報告している。 ★木竜麻生 26歳の団塚唯我監督の長編デビュー作『見はらし世代』で招待された木竜麻生は、染織工芸家・浦野理一による鮮やかな紺の振袖で和の気品を漂わせた。フォトコールではシンプルながら品のあるノースリーブの紺色ドレスで、監督や主演の黒崎煌代と共に登場。 ★齊藤京子 初主演映画『恋愛裁判』で初のカンヌ、さらには初の海外レッドカーペットを経験した齊藤京子は、白と黒のストライプ柄のかれんなドレスで登場。フォトコールでは黒いリボンがアクセントのレース素材の白いシースルーワンピースを着用し、笑顔で海外メディアの呼びかけに応じた。 男性陣の装いにも注目 ★二宮和也 「ミッドナイト・スクリーニング」部門で上映された『8番出口』でカンヌ初参加となった二宮和也は、レッドカーペットではクラシカルなタキシード姿で登場。翌日のフォトコールでは、ストライプの入ったカジュアルスーツで洗練された魅力を見せた。 ★松下洸平&三浦友和 『遠い山なみの光』に出演した松下洸平はアルマーニのタキシード、三浦友和はHUGO BOSSのタキシードと、世代を超えた品格あるスタイルで登場した。 ★黒崎煌代 初のカンヌとなった黒崎煌代は、YOHJI YAMAMOTOのドット柄シャツで個性を主張。 ★リリー・フランキー 『ルノワール』で3度目のカンヌ入りとなったリリー・フランキーは、ネクタイとボーラーハットで“イケオジ”スタイルを完成させた。妻を演じた石田ひかりのインスタグラムでは腕を組んでにっこり。 ★吉沢亮&横浜流星 吉田修一原作の映画『国宝』を披露した吉沢亮と横浜流星は、青空の下、渡辺謙や李相日監督と共にエレガントなスーツ姿で記念撮影。公式上映では、吉沢は白シャツに三つボタンのジャケット、横浜は黒のロングジャケット姿で登場し、上映後には6分間のスタンディングオベーションが送られた。横浜とは大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)で共演中の渡辺がインスタグラムで披露したオフショットや、吉沢のスタッフインスタグラムに投稿された横浜とのイケメンすぎる2ショットも話題となった。