4歳と2歳の男の子のママで、子どもたちの成長日記を漫画化し、Instagram( @shirasu_noodles )やブログで公開している漫画家・イラストレーターのつぐみ屋さん。仕事、家事、育児と慌ただしい日々のなかで起きた出来事をクスッと笑える漫画に描いています。 今回は、子どもの自分の呼び方に関するエピソードです。自分自身の呼び方のことを一人称と言いますが、その一人称は人それぞれ。自分の名前を呼ぶ子もいれば、親が普段使っている愛称を使ったり、「僕」、「私」と言う子もいたりとさまざまで、成長とともに自然と変わっていくものでもあります。つぐみ屋さんの息子さんにも一人称の変化があるそうですが、ある日どこで覚えてきたのか分からない独特な呼び名を発することも……その詳細を綴っていただきました。 新しい言葉をすぐに吸収していく息子 こんにちは! 今回は、日々子どもたちの成長を感じる中で特に印象に残っているエピソードをお伝えします。 息子たちは現在4歳と2歳で、まだまだ手がかかるのですが、昨日までできなかったことが、次の日はすんなりできていたり、毎日成長を実感しない日はありません。 私たち夫婦や周りの大人、お友達が使う言葉もぐんぐん吸収していくので、「一体どこで覚えたの?」という言葉を突然発することも多くなってきました。 先日も長男のアオちゃんが街で救急車を見かけて、「しんぱいだね。アオちゃんはしんぱいしょうなの」と言い、救急車の中の人を気づかっていました。息子から「しんぱいしょう」という言葉を初めて聞いたのですが、私が「心配性」という言葉をどこかで使ったのを聞いて、早速使ってみたようでした。 また、お友達の影響も大きいようで、ある日アオちゃんが「ママ、いいことはマネする。わるいことはマネしないよ」と言うので驚いていると、近所に住む小学生のお姉さんの言葉をそのまま真似していたのでした。 そうかと思えば、保育園のお友達が使うちょっと悪い言葉を真似してみるときもあります。新しい言葉をスポンジのようにすばやく吸収していく姿に、子どもの言語能力はすごいなぁと感心する日々です。 親としては、成長がうれしい反面、あどけない喋り方をするのも、あと少しなのかな……と寂しい気持ちになることもしばしば。そんなある日、言葉遣いだけでなく、アオちゃんの一人称にも変化が出てきたのでした。 プリンセスごっこの真似をした? これまでに自分のことを「僕」や「俺」と呼ぶことは何度かありましたが、「“わたし”いきますわ」という言い方は息子から初めて出てきました(笑)。 どこで習得してきたのかは分からないのですが、突然だったのでちょっとびっくり。おそらくプリンセスごっこをしている女の子たちの真似をしたのかと思います。アオちゃんはヒーローものもプリンセス系もどちらも大好きなので、かっこいい言葉も優雅な言葉も両方使ってみたいようです(笑)。 最近は相変わらず自分のことを「アオちゃん」と呼ぶのですが、先生や大人に対して喋るときは「僕」という一人称を使っています。場面や相手に応じて、自分の中で使い分けをするようになってきました。 また、少し前から幼児教室に通いはじめたのですが、そこでは自分のことを名前ではなく、「僕」と呼びましょうと教えられているので、その影響も大きいのかもしれません。 今年4月に年中に進級したアオちゃん。親としてはそれも考慮し、今まで間違って覚えていた言葉を徐々に直すようにもしています。間違って言うところが可愛いのに……と残念に思う気持ちもあるのですが、いつまでもそのままにしておくわけにもいかないと思い、気づいたら正しい言葉を教えています。 例えば、アオちゃんは今まで「靴下」のことを「ソクした」(靴下とソックスのハイブリット・笑)と呼んでいたのですが、本当は「靴下」か「ソックス」なんだよ、と泣く泣く指摘することに。息子が「靴下」を覚えた当日は、嬉しい気持ちと、「ソクした」がもう聞けないのか……という感情が入り混じり、複雑な気持ちになりました。 一人称を含め、言葉遣いもこれから変わっていくと思いますので、成長のひとつの過程として見守っていきたいと思います。アオちゃんの2歳下の次男はまだまだ可愛い幼児語を発しているので、子どもながらの言い間違えや独特な言い回しは次男から楽しませてもらいたいと思います。 必死の寝かしつけが終わり即就寝するが…夜中に目覚めた2児の母が「腑に落ちないこと」