秋から放送が始まるＮＨＫ連続テレビ小説「ばけばけ」のロケ報告会が２３日、松江市殿町の城山稲荷神社で開かれ、ヒロイン・松野トキ役の高石あかりさん（２２）と夫ヘブン役で英国出身のトミー・バストウさん（３３）が作品に対する思いなどを語った。 ばけばけは、怪奇短編集「怪談」で知られる明治期の作家・小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）の妻セツをモデルにした物語。高石さん演じるトキが、松江にやってきた英語教師のヘブンの家に住み込みで働く中、言葉や文化の違いに悩みながらも心を通わせていく。 ２１、２２両日に松江市内で撮影があり、この日は城山稲荷神社を含む市内各所で２人の宣伝用写真の撮影があった。トキ役について高石さんは「自分と近すぎて台本を読んでも違和感がない。ありのままで演じられている」と語った。差し入れでともにしじみが入ったみそ汁と汁物を味わったといい、「しじみを引き立てる優しい味だった」と喜んでいた。ヘブン役のバストウさんも、勉強中の日本語で「台本を読めば読むほど共通点が見つかる」と話し、「しじみラーメンはおいしかった」と笑顔を見せた。 制作統括を務める橋爪国臣さんは「ドラマの７、８割は松江でのシーンになると思う」と明かし、「２人がいたすごく短い時間（約１年３か月）を半年かけて描く。ゆっくりとした時間の流れをちゃんと描きたい」と意気込んでいた。
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