【日本ダービー】“負けて強し”皐月賞2着馬 ロングスパート勝負でも適正の高さ感じる

◆第92回日本ダービー・G1(6月1日、東京競馬場・芝2400メートル)  過去10年のダービーは勝ち馬8頭、馬券内24頭が皐月賞からの転戦組だった。やはり1冠目に出走できた仕上がりの早い馬に、アドバンテージがあることは間違いない。  今年は10頭の皐月賞組が出走する。なかでも1番強い競馬をしたのが2着のクロワデュノールだ。序盤はスムーズに4番手を追走。先行力を生かせる完璧なポジション取りに思えたが、結果的に残り1000メートル付近で外から一気にまくってきたファウストラーゼン、アロヒアリイの影響をもろに受ける形となった。  クロワデュノールは一つ後ろにいたドラゴンブーストがまくりに合わせて上がった際、接触しポジションを下げるロス。さらに後方からサトノシャイニングも加速を始め、これ以上かぶされるのを防ぐため鞍上の北村友はロングスパートを選択し外を上がっていった。これまでのレース内容を考えても当然の仕掛けだったと思うが、いかんせん流れがタフすぎた。  残り1000メートル地点からのレースラップは、11秒4—11秒5—11秒8—11秒4—11秒6。過去20年で同区間が全て11秒台だった例はなく、いかに厳しいレースだったかが分かる。それでも直線半ばで先頭に立つと、ミュージアムマイル以外には差されずに2着。実に息の長い末脚の持ち主だ。  近5年のダービーは全て残り800メートル以降12秒0以下のラップが刻まれるロングスパート勝負になっているが、その適性の高さを感じさせる“負けて強し”の内容だった。(角田 晨)

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