アイドルが主演する舞台は数あれど、演技が高く評価されることは珍しい。今月9日に東京・日生劇場で開幕したミュージカル『ビートルジュース』で座長を務める、アイドルグループ「SixTONES(ストーンズ)」に所属するジェシー(28)のことだ。 【写真を見る】“体当たり”アクションで急接近? 共演した際のジェシーと綾瀬はるか 三拍子がそろった役者 劇場関係者も興奮気味だ。 「本作は令和5年8月に第一回の公演がありましたが、演劇ファンがチケット争奪戦を繰り広げる人気ぶりでした。それで、わずか1年8か月後の再演が決まったわけです」 決め手はジェシーの人気と高い演技力にあるそうで、 「ジェシーの本格的な舞台挑戦は前回の『ビートルジュース』が初めてでした。それでも現役のアイドルだけに“歌って良し、踊って良し”は予想通りでしたが、いざ舞台に立つと“演じて良し”ということが分かった。歌唱力、ダンスの力量、そして演技力の三拍子が揃う役者は、ミュージカルの世界においてもなかなかいませんよ」 ジェシー ティム・バートン監督の映画を舞台化 本作は『シザーハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』といった独特な世界観のファンタジー映画で知られる、ティム・バートン監督が手掛けた同名映画を舞台化したもの。事故で死んだ夫婦の霊が、空き家となった自宅に引っ越してきた家族を追い出そうと奮闘するホラーコメディで、日本では昭和63年に公開されて大ヒットを記録した。 「劇中、ジェシーは志村けんやビートたけしの物まねをアドリブで披露することもあるなど、笑いのセンスも抜群だと評判です。観客席からは笑いと歓声が絶えず、カーテンコールの拍手もなかなか鳴りやみません」 ミュージカル界のプリンスも絶賛 ミュージカルの世界で“プリンス”と呼ばれる舞台俳優の井上芳雄(45)も、ジェシーを絶賛しているという。 「本作で演出を担当している劇作家の福田雄一(56)が、井上に“天才ジェシーを観て欲しい”と依頼したところ、観劇した彼は“ちょっとミュージカルをやめてもらっていいですか?”と、ジェシーを念頭に置いた感想を明らかにした。ミュージカル俳優の頂点に立つ井上は、お世辞抜きに舞台上のジェシーの姿に危機感を抱いたと言います。福田はこの言葉をSNSに“最大級の誉め言葉”と投稿したほど」 アメリカ人と父と日本人の母 にわかに注目を集めるジェシーは、米国人の父と日本人の母を持つハーフで、平成18年に旧ジャニーズ事務所に入所した。7年後に俳優の京本政樹の息子の京本大我(30)、松村北斗(29)らとともに6人組グループの『SixTONES』に参加、令和2年にはCDデビューを果たしている。 「同時期にデビューしたグループ『Snow Man』と競い合いつつ、今年1月から4月にかけてはデビュー5周年を記念する全国5大ドーム球場での公演を成功させました。今年4月からは、日本テレビでグループの名前を冠したバラエティ番組『Golden SixTONES』が始まっています」 綾瀬はるかとの交際報道で“ブレイク” そんなジェシーの名前が広く世間に認知されるきっかけとなったのは、昨年7月に明るみに出た女優の綾瀬はるか(40)との交際報道だった。 「2年前に公開された、綾瀬の主演映画『リボルバー・リリー』での共演をきっかけに交際がスタートしたそうです。結婚を前提にした真剣交際とされましたが、綾瀬はNHK大河ドラマに主演し、紅白歌合戦の司会を務めるなど、国民的女優としての地歩を築いています。他方、ジェシーは人気アイドルグループの一員ではあるものの、芸能界での地位には大きな隔たりがある。大きな格差があるだけに、その行く末にも注目が集まりました」 二人の年齢差は12歳。当初、周囲は交際が長続きしないと見ていたそうだが、先の報道から10カ月を経たいまも、二人の関係は続いているという。 「二人でジェシーの父の故郷であるラスベガスを訪れたり、ジェシーの仕事関係者との集まりに綾瀬が顔を出したりしているそうです」 舞台の千秋楽は大阪公演が終わる6月。ジェシーの誕生月だけに、慶事を伝えるサプライズがあるかも。 デイリー新潮編集部