【スーパーカー超王が斬る】EQS 680 SUVは3トン超えのヘビー級!658ps&955NmのBEVが演出するメルセデス・マイバッハ流の走りとは?

価格2790万円に相当する十分な価値 メルセデス・ベンツのトップラグジュアリーブランドとしてその名を知られる『メルセデス・マイバッハ』。その中でも特に注目できる存在といえるのは、先進的なBEVのパワートレインを持つ『EQS 680 SUV』ではないだろうか。 【画像】威風堂々、658ps&955NmのBEV!メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV 全63枚 結論から書いてしまうのならば、やはりその魅力はオプション装備を除く車両本体価格で2790万円というプライスに相当する、十分な価値を感じるものだった。 メルセデス・マイバッハでは初となるBEVのパワートレインを持つ『EQS 680 SUV』。 平井大介 まずは一瞬のファーストコンタクトで、その特徴と作り込みの素晴らしさが感じられるエクステリアの印象から報告しよう。 全長5135mm、全幅2035mm、全高1725mmというスリーサイズは、確かに第一印象ではその大きさが強いインパクトを与えるが、それは同時にインテリアに広がる居住空間の広さを想像させる。 3210mmのホイールベースもフットワークの力強さを演出するが、反面市街地などでの小回り性に不安を持つカスタマーには、4輪操舵の採用で、低速域では小型車並みの扱いやすさを持つことを報告しておきたい。 ボディデザインはスムーズの一語に尽き、ダミーのフロントグリルやエアインテークなども高感のある仕上がり。前後4枚のドアは軽い力でもドアを確実に閉めることができるクロージングサポーターや、ディスプレイ操作でドア開閉を可能とする電動コンフォートドアの採用など、快適性が大いに高められている。 さすがhaメルセデス・マイバッハの作 インテリアのフィニッシュは、さすがメルセデス・マイバッハの作である。 ドライバーズシートに身を委ねてまず驚かされるのは、メーターパネルの部分から、その左右にまで連続するMBUXハイパースクリーン。 メーターパネルの部分から、その左右にまで連続するMBUXハイパースクリーンが特徴的。 メルセデス・ベンツ日本 このEQS 680 SUVは、スタンダードではキャビンには6人分の高級で乗り心地の良いシートがレイアウトされるが、今回の試乗車ではオプションのファーストクラスパッケージが選択されていたため、乗車定員は4名。後席は左右に完全に独立したデザインとなり、その間にはテーブルなどが格納された実用的なセンターコンソールが備わる。 バッテリー容量は118.0kWh。これはフロア下に搭載され、その結果外観から想像する以上の低重心化が実現している。それはいくつかのコーナーをクリアしていけば、じっさいの感覚として自然に理解していけるところだろ。 ちなみにこのモデルの一充電あたりの走行距離は、WLTCモードで640km。その走行距離の長さもまた、SUVとしての活動範囲を広げるうえで大きな魅力となる。充電方式はAC 200Vの普通充電と、DC(CHAdeMO)の急速充電の両方に対応することを付け加えておく。 豪華なクルーザーが動き始めるが如く メルセデス・マイバッハEQS 680 SUVのベースとなっているのは、メルセデス・ベンツEQS 580 4MATICだが、マイバッハはその車名にも示されているように、最高出力を544psから658psにまで高め、同時に最大トルクも857Nmから955Nmへと大幅に強化してきた。 これはもちろん3050kgにも達する車重に対応することが理由のひとつなのだが、同時に高回転域を使用しなくても、静かで快適な走行を楽しむことができるという、メルセデス・マイバッハ流の走りを演出することに目的があったように思う。 試乗車はオプションのファーストクラスパッケージが選択されていたため、乗車定員は4名。 メルセデス・ベンツ日本 実際マイバッハのエンブレムが刻まれるアクセルペダルを軽く踏み込んでみても、その大柄な車体は、まさに豪華なクルーザーが動き始めるが如くスムーズに発進し、余裕のある加速を続けていく。 ドアミラー付近と前後22インチ径タイヤからのノイズがさらに減少すれば、走行中の車内は完全な無音状態に近い。ナッパーレザー製の快適なシートに座り、高級なオーディオシステムから流れる音楽を楽しむことさえ、それは日常になるのだ。 特に後席のパッセンジャーに最高の乗り心地を提供したいのならば、センターコンソールに備わるスイッチで、『マイバッハ』モードを選択するのがベストだ。メルセデス・マイバッハ、これからますますその存在感を強めていきそうな、メルセデス・ベンツのサブブランドである。 メルセデス・マイバッハEQS 680 SUVのスペック 全長×全幅×全高:5135×2035×1725mm ホイールベース:3210mm 電動機種類:交流同期電動機 駆動方式:4輪駆動 最高出力:484kW(ECE)/658ps 最大トルク:955Nm バッテリー容量:118.0kWh 交流電力量消費率(WLTCモード):224Wh/km 一充電走行距離(WLTCモード):640km 車両重量:3050kg 車両価格:2790万円 取材車価格:2913万6000円 車重3トン超えながら、658ps&955Nmで余裕のある加速を実現する。 平井大介

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