めちゃカッコいい「ルーフキャリア」! ちゃんと積まないと「重大事故」も? 「最大積載量」まで“積めない”ケースも!? 正しい使い方とは

荷物を固定する「ベルト」選びにも注意が必要  アウトドアレジャーが盛り上がっていくこれからのシーズン。多人数で出かける際など、キャンプなどのアウトドアグッズがラゲッジルームに載せきれなくなることも。  そんな時に便利な「ルーフキャリア」を利用する際、気をつけたいポイントについて紹介します。 オシャレ度もアップ! SUVに良く似合う「ルーフキャリア」の注意点とは[画像はイメージです] 【画像】覚えておこう!これが高速で「違反となる行為」です!画像で見る(30枚)  SUV人気が高まるなか、ミニバンからスタイリッシュなSUVに乗り換えたドライバーも増えてきています。  しかしSUVはラゲッジルームがミニバンほど広くないことが多く、ミニバンでは楽に載せられていたキャンプ道具やアウトドアグッズが載せきれない場合も。そのような時に重宝するのがルーフキャリアです。  そもそもルーフキャリアが屋根に装着されているだけで、外観からアクティブなイメージも増すため、最近はカスタムアイテムとしても定番化してきました。  そんなルーフキャリアは、左右方向への橋渡しをする機能を持つ「ベースキャリア」と、それに装着する「アタッチメント」で構成されます。  ベースキャリアのみで積載できるモノとしては、サーフボードやはしごなど大きめのモノがありますが、テントや寝袋、キャンプテーブルなどを載せるためにはアタッチメントも必要となります。  これらを載せるための一番オーソドックスなアタッチメントとしては、パイプやバーがはしご状に組まれた「ラック」や「デッキ」(以下、ルーフラック)などと呼ばれるものがあります。  もちろん、荷物をルーフラックなどに載せただけでは走行中に荷物が落下してしまう恐れがあるので、しっかりと専用のベルトで荷物を固定し、さらにカーゴネットなどで固定する必要があります。  ルーフラックを使用する際の注意としては、ベルトやカーゴネットなどが荷物の揺れで緩むことがあるので、積載後荷物を揺すり、ゆるみがあればベルトを締め付けたり、カーゴネットを掛けなおしたりする点が挙げられます。  また走行中、特に悪路などでは荷物が動くことでゆるみが発生することもあるので、定期的にゆるみが無いことを確認することをおススメします。  なお荷物を固定するベルト選びも注意が必要です。  汎用のベルトのなかには、屋外での使用を想定しておらず紫外線などでボロボロに劣化し、走行中に破断することがあります。屋外用ルーフラックに推奨された専用ベルトを必ず使用してください。  こうしたルーフラックなどのほかにも、屋根上に手軽に積載できるアタッチメントとして人気なのは「ルーフボックス」です。  完全防水ではありませんが、雨や雪が降っても濡れにくい点や、内部の荷物をベルトで固定したうえでフタを閉めることができるので、積載したアイテムの落下を防げる点がメリットです。またカギがついているので、荷物の盗難防止効果も期待できます。  ルーフラックに比べてやや価格が高いほか、荷物を載せていない場合でも全高が上がるデメリットがありますが、荷物の積載のしやすさや安心面では優れているので、ルーフボックスもあわせて検討してみると良いでしょう。 ルーフキャリアが「重大事故」の原因にも!?  このように荷物を手軽に載せられるルーフキャリアですが、重大事故などを起こすリスクがあることも覚えておきましょう。  まず、ルーフキャリアの荷物を落としてしまったら、落下物で生じた損害は落とし主の責任となります。  道路交通法には「自動車の運転者は(一部省略)積載している物を転落させ、若しくは飛散させることを防止するための措置を講じなければならない」(道路交通法第75条の10より抜粋)とあります。 荷物の固定は厳重に! そして重量のあるものは極力積まないようにしましょう[画像はイメージです]  クルマに積載したものを落下させた場合、交通違反にあたります。違反した者は3か月以下の懲役、もしくは5万円以下の罰金、過失による場合は10万円以下の罰金が科せられます。  また、第三者に損害を与えた場合には、落とし主に賠償責任が生じるほか、「道路交通法」や「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」などの違反によって法律で罰せられます。  荷物を積載する際、ドライバー自身には荷物が落下しないよう厳重に固定する責任があることを、あらためて自覚しましょう。  またラックやルーフボックスは、全高が高くなってしまうことにも注意が必要です。  例えば、コンパクトSUVのトヨタ「ヤリスクロス」の場合、一般的なルーフボックスを装着すると全高は2.1m以内に収まりますが、少し厚めのルーフボックスを装着すると2.1mを超えてしまいます。またラックの積載物によっても高さは変わります。  全高が2.1mを超えると、ショッピングモールなどにある多くの立体駐車場で利用できなくなります。  特に厚みのある荷物を載せないなら、装着時に全高が2.1mに収まるルーフボックスを選んだほうが日常的には不便が少ないでしょう。  なおルーフキャリアに荷物を積載した場合は風などの影響を受けやすく、さらに重心も上がるため、操縦安定性能やブレーキ性能などのクルマの走りに対して、思いのほか大きな影響を与えます。  もともと全高が高いSUVやミニバンでは、特にその差が顕著に現れます。  実際に高速道路などでは、ルーフキャリアに重たい荷物を載せたSUVの横転事故も発生しているようです。  最新のSUVやミニバンは、以前よりも走行性能がずいぶん高まっていますが、ルーフキャリアなどを使用する際には制限速度をしっかりと守り、普段以上に安全運転を心掛ける必要があります。 ルーフラックの「最大積載量」には十分な注意が必要!  荷物を載せる際の強い味方になってくれるルーフキャリアですが、何でも載せられるというわけではありません。  積載できる重量は、クルマごとに決められています。 「ルーフラック」や「ルーフボックス」の積載量には十分な注意が必要です[画像はイメージです]  例えば、ルーフラック自体の耐荷重は75kgであっても、クルマのルーフレールなどがそもそも支えきれない場合もあります。  クルマの屋根やルーフレールなどの強度によっても最大積載量は変わります。  必ずルーフキャリアメーカーのウェブサイトなどで確認をしてください。  たとえば、最大積載量が30kgのルーフの場合、本体重量20kgのルーフボックスを装着すると10kgまで荷物を載せることが出来ますが、少しコンパクトな本体重量10kgのルーフボックスを装着すると20kgまでの荷物を積載することが出来るということになります。  そのためラックやボックスは大きければ大きいほど良いというわけではなく、どのぐらいの大きさでどのぐらい重さのものを載せるのかということを念頭に選ぶ必要があるのです。  ちなみに筆者(くるまのニュースライター HAMATARO)の場合は、薄型ながら大きめの容量を持つルーフボックスを装着しています。  ここには寝袋やテント、上着、毛布などかさばる軽いものを載せて、水タンクやテーブルなど重いものは車内に積むようにしています。  そもそも重いものをルーフの上に持ち上げて載せること自体が大変であり、載せることで重心が上がって走りが不安定になってしまうことも避けたいからです。 ※ ※ ※  最近はお米が高騰して、キャンプ帰りに近くの道の駅などでお米を購入する人が増えています。  しかし安いからといってルーフキャリアに載せすぎて、クルマの屋根がへこんで修理代がかさんでしまっては元も子もありません。  なるべく重いモノは車内に載せるようこころがけ、ルーフに載せる場合でも最大積載量を確認したうえで載せるように気をつけて利用することが必要です。

もっと
Recommendations

約11年ぶりの全面刷新! ダイハツ新型「軽“スライドドア”ワゴン」まもなく発売! 新生“7代目”「ムーヴ」何が変わった?

2年ぶりに“復活”する新生「ムーヴ」どう進化した!?ダイハツは2025…

恐怖!“愛車”に届いた手紙の内容は…「増税のお知らせ」? 13年目の重課にユーザー困惑! SNSでは自動車税制度に「納得できない」と怒りの声も

自動車税制度にSNS上では怒りの声も…間もなく、自動車税の納付期限…

新車240万円! トヨタ「“超豪華”カローラ」に大反響!「カッコいい…」「これはマジで欲しい」「ワゴンも出してー!」の声も! “初代カローラ”再現の「復刻エンブレム&レッド内装」採用した「アクシオ ゴーマルリミテッド」とは!

初代カローラの特徴だった「赤い内装」と「花冠のエンブレム」を復刻採用

高速道路「深夜割引」見直し、再び“延期”へ 「ETC障害」で当分白紙も新たな制度では「速度」「時間」の“壁”誕生 なかには否定意見も… 運用開始後はどんな制度になるのか

深夜割引の“見直し”「延期」へNEXCO東日本、中日本、西日本の3社…

タレント「マギー」が約2000万円の「高級車」を初公開! 500馬力の「スーパーカー」! 超スパルタンマシンで「街なかも疾走」? まさかの「愛車」どんなクルマ?

マギー、4月に新しく迎え入れた愛車を初公開!ファッションモデルの…

ホンダの「“ミッドシップ”軽トラ」がスゴイ! 斬新「2トーン」の旧車デザイン採用! “農道のNSX”こと「アクティトラック」の「スピリットカラースタイル」とは

4代目(HA8/HA9型)をベースに2018年11月に登場したTOWNグレードの特別仕様車

【インドに次いで2か国目】スズキ『フロンクス』のインドネシアでの生産と販売を発表

インドに次ぐ2か国目の生産拠点スズキのインドネシア子会社『スズキ・…

【苦難に屈せず】独ヴィーズマン、新型EVロードスター発売に向け奮闘中 関税の壁

発売遅延にも負けずドイツのスポーツカーメーカー、ヴィーズマン(Wie…

まだ未開通の「新東名高速道路」に反響多数!?「一刻も早く完成して」「大井松田の渋滞が減る」の声も 神奈川〜静岡の「大渋滞区間」いつ開通? 工事状況は

神奈川県と静岡県の県境部である「新秦野IC〜新御殿場IC」の約25km区間

トヨタ「SUVミニバン」!? 約580万円の「ノア“SUV”」がスゴイ! 黒顔&車高アゲ&オバフェン装備の新「Ark van ヴォクシー」とは

トヨタ「ノア」をベースにしたカスタムコンプリートカー

loading...