県立海洋高校出身の大の里。5月28日、横綱への昇進が正式に決まりました。日本出身の横綱の誕生は8年ぶり。第2のふるさと・糸魚川市からも喜びの声があがっています。 5月28日、茨城県の二所ノ関部屋に集まった大勢のファン。目線の先にいたのは、第75代横綱となった「大の里」です。 「大関・大の里が全会一致で横綱に推挙されましたことをご報告申し上げます」 〈第75代横綱　大の里〉 「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し唯一無二の横綱を目指します」 大関昇進時と同じ「唯一無二」という言葉を用いて、横綱としての決意を口にした大の里。初土俵から所要13場所での横綱昇進は史上最速。8年ぶりの日本出身横綱の誕生です。 〈第75代横綱　大の里〉 「うれしいです。本当に素直に、より一層またこれからが大事になってくると思うので、またさらに身を引き締めて」 大の里が中学・高校時代を過ごした第2のふるさと・糸魚川市。市内4か所には横綱昇進を祝う懸垂幕が掲げられました。 〈糸魚川市民〉 「能生で頑張ってくれたので、糸魚川からも応援していました」 「すごいですよね、短期間で。とってもうれしいです。これからケガしないで頑張ってもらいたいです。応援しています」 満面の笑みを見せていたのは4月、初当選したばかりの久保田郁夫市長。実は、大の里が海洋高校に在籍していた時の校長でした。 〈糸魚川市　久保田郁夫市長〉 「最高です。感無量です。素直な子なのでいろいろなものを吸収して本当の意味での唯一無二のしっかりとした大横綱になってほしいという願い、それだけです。大の里おめでとう！」 ◇ 一方、こちらは市内の焼き肉店。大の里が高校時代に通っていて、去年の幕内優勝後にも訪れたといいます。 〈昌京苑　平川智也代表〉 「高校生の後輩に振る舞ったということがありましてプライベートで来ていただいた」 店主の平川智也さん。大の里の活躍を喜ぶとともに、後輩たちにも頑張ってほしいという想いから海洋高校の相撲部に5月から肉の差し入れを始めました。さらに、こんな大盤振る舞いも。 〈昌京苑　平川智也代表〉 「将来の横綱になっていただきたいという思いで、今後に関しましては海洋高校の相撲部9人を月1回呼んで（店で焼き肉を）食べていただこうと考えております」 “第2のふるさと”からも盛大な祝福を受けた横綱・大の里。 〈第75代横綱　大の里〉 「唯一無二の横綱を目指して、自分自身これから頑張っていきたいと思います」 唯一無二の横綱へ。さらなる活躍に期待です。