【日本ダービー】ミュージアムマイル万全2冠デモ 栗東坂路を馬なり手応え抜群 高柳大師不安なし、府中12Fも「大丈夫」

 「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)  2冠制覇を狙う皐月賞馬ミュージアムマイルは、栗東坂路で最終追い切りを行った。併せ馬で迫力のある動きを披露し、見届けた高柳大輔調教師(47)=栗東=は万全の態勢をアピールした。桜花賞、皐月賞、オークスと、短期免許の外国人ジョッキーが全勝している今年のクラシック戦線。初コンビを組む名手ダミアン・レーン騎手(31)=オーストラリア=に導かれ、世代の頂点を目指す。  王者の風格が漂っている。皐月賞馬ミュージアムマイルは栗東坂路で併せ馬。馬なりでの調整ながら今にもはじけそうな抜群の手応えで、前へ前へと脚を伸ばす。最後までスムーズに加速し、スピリットライズ(3歳1勝クラス)と併入して4F56秒4−39秒4−12秒1を計時した。  見守った高柳大師は「今年3戦目になるので内面はできていると思うし、1週前にもしっかりやっているので調整程度。併せ馬でやる気だけは残して」と意図を説明する。「調整に不安はありませんね。1週前に乗ってくれたレーンジョッキーも癖も不安もなく、いい状態でいけそうと言ってくれた」と手応えを口にした。  昨年の朝日杯FSでは悔しい銀メダル。今年の始動戦となった弥生賞ディープ記念では荒れた馬場も影響して4着と、タイトルにはなかなか手が届かなかった。そして、3番人気で挑んだ皐月賞。まくっていく馬がいたりと、決してスムーズとは言えない流れのなか、直線で鋭く伸びると、先頭を進んでいたクロワデュノールまで一気にのみ込み、圧倒的な勝利を収めた。「驚きと安心で声も出ませんでした」と笑みを浮かべながら振り返る指揮官。「心配していたゲートも五分に出てくれました。向正面でいろいろあってタイトな競馬で難しかったと思いますが、最後はあの馬らしいしっかりとした伸びで勝ってくれました」とたたえた。  そして迎える世代トップを決める特別な一戦。府中の2400メートルへと舞台は変わるが、「初めての東京は、経験を積んでいるので問題ないと思います。距離が延びることも不安はありますが、競馬内容を見ていると大丈夫かなと思っています」と自信を見せる。鞍上は皐月賞を制したモレイラから初コンビのレーンに乗り代わるが、23年にテン乗りでタスティエーラをダービーVに導いた名手だけに頼もしい。  「自分の厩舎からダービーへ出走する馬が出るというのは想像ができなかったこと。皐月賞を勝った馬として恥ずかしくない状態で向かえると思う」と力強く言い切ったトレーナー。ノンストップで2冠制覇へ進んでみせる。

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