【日本ダービー】カラマティアノスは展開適性が高く距離延長もプラス 初コンビの池添謙一騎手「しっかり動けていた」

◆日本ダービー追い切り(28日・美浦トレセン)  クラシック2冠目の第92回日本ダービー(6月1日、東京)の最終追い切りは28日、東西トレセンで行われた。「考察」担当の角田晨記者はカラマティアノスに注目した。29日に枠順が確定する。  課題を克服した見事なデモンストレーションだった。カラマティアノスは美浦・Wコースでカラヴァジェスティ(3歳オープン)を2馬身あまり追走。馬なりのままスムーズに加速すると、5ハロン66秒6—11秒1で首差先着を果たした。  栗東から駆けつけた初コンビの池添が「映像では張る面がある感じだったけど、しっかり動けていた」と話すように、コーナリング、直線と口向きに不安のない走り。その理由は刻んだラップにある。かなり右に張っていた共同通信杯(2着)の最終追い切りは、Wコース残り4ハロン目から14秒7—12秒8と一気に加速。一方の今回は同区間で14秒3—13秒3。その後も1秒1ずつ上げていったが、急なギアチェンジを要求されるよりも徐々にピッチの上がる展開に適性が高いのだろう。実に走りやすそうにしていたのが印象的だった。  奥村武調教師が「レイデオロ産駒だし急加速のラップが苦手。そういう意味でも東京はいい」と話すように、ビュンと切れる脚よりもロングスパート適性が求められる近年の日本ダービーでこそ真価が発揮できるタイプだ。  気性面に成長が見られ折り合いの不安はなく、ゆったりとした馬体からも2400メートルへの延長はプラスに働く。皐月賞(10着)よりもパフォーマンスの向上が見込める可能性は高い。父レイデオロも皐月賞5着から巻き返してダービー制覇。キングカメハメハから続く親子3代Vへ、伏兵が牙を研ぎ澄ましている。(角田 晨)

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