河川の増水・氾濫により水の事故の危険が高まるこれからの季節。29日、長岡市で実際の用水路を使った水難救助訓練が行われ、隊員同士の連係を確認しました。 水難救助訓練が行われたのは長岡市内を流れる「福島江用水」です。 （リポート） 「訓練は水深およそ1.5メートルの用水路に人が落ちた想定。隊員たちが連係して救助を進めていきます」 （訓練） 「助けて！」 「（ロープ）つかめますか？」 訓練には長岡市消防本部の隊員・30人が参加。浮き輪がついたロープを投げ入れ、要救助者を川岸まで移動。はしごを使って引き上げるまでの手順を確認しました。 長岡市消防本部では去年、水難事故で8件の出動がありましたが、このうち5人が亡くなりました。 いつ起こるか分からない水の事故… こちらは5月、新潟市で撮影された映像です。画面奥から流れてくる人影…5月1日、7歳の男の子が南区の中ノ口川で流される事故が発生しました。 ライフジャケットを身に付けた警察官が川に飛び込み、ロープでつながれた浮き輪を男の子に渡し、一緒に川辺へ向かいます。警察官の連携プレーで無事男の子は救助されました。 水の事故の危険が高まるこれからの梅雨の季節。訓練に参加した隊員は実際の救助場面を想定し連係を確認しました。 〈長岡消防署 越路出張所 小黒隆司総括副主幹〉 「水難事故は一瞬の判断とチームワークが求められますのでこのような訓練を繰り返すことで対応力を救助技術の向上を図っていきたい」 消防ではもし川などに流された場合は、呼吸がしやすいよう仰向けになり、落ち着いて救助を待ってほしいと呼びかけています。
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