【日本ダービー】内の前で出し抜く自在性ある馬に妙味 狙い目は“最強枠”に入ったリラエンブレム

◆第92回日本ダービー・G1(6月1日、東京競馬場・芝2400メートル)  第92回日本ダービー・G1(6月1日、東京)の枠順が29日、確定した。「考察」キーポイント編は当日の馬場状態を読み、1枠1番に入ったリラエンブレムに注目した。  競馬を予想するうえで欠かせない馬場読み。ダービー当日のトラックバイアスを予測したい。  この春の東京の芝はかなり良好な状態で始まった。東京競馬場馬場造園課の浅川敬之課長が「馬の脚が芝に食い込み引っかかった跡が見られるので、走りやすいだろうなと思っていました」と振り返るように、多くのレースで基準タイムを上回る高速決着が続いた。  だが、毎週末のように降った雨が徐々に芝を傷ませ、様相は変わりつつある。「馬場の少し内側に傷みが出てきていて、同じようなコース状態というふうには考えられません」と同課長。ここ2週は外優勢になっており、ヴィクトリアマイル、オークスと外を差した馬が勝ったのは、馬場状態も大きく影響しているだろう。  一方で今週からCコース替わり。仮柵は3メートル外側に移動し、浅川課長は「傷んだところはだいたい収まると思います。一部分、特に直線に入るところは広がって進んでいるので完全にカバーしきれませんが、逆に固まって通っているわけではないので傷みが密集している部分はありません」と分析する。極端な外差し馬場は考えづらく、むしろ意識が外に向くなら、内の前で出し抜く自在性のある馬に妙味があるだろう。  狙い目は92年以降で最多タイの5勝を挙げる1枠1番を手にしたリラエンブレムだ。マイルで中団を追走できる前進気勢があり、この相手ならポジションが取れる。良ながら馬場が荒れていた中京開催のシンザン記念を完勝しているのもポイントが高い。浜中は19年のダービーで同じ枠から先行した12番人気のロジャーバローズで制した。その再現は十分に可能とみている。(角田 晨)  様々な要素が後押しする“最強枠”だ。リラエンブレムの1番枠は、父キズナが13年に勝利をつかんだ枠でもある。そして、浜中にとってもダービージョッキーの称号を手にした枠。「ロスなく運べる枠ですね。僕にとっても1枠1番というのは特別な、縁起のいい馬番です」と声を弾ませた。  武幸調教師にとっては騎手時代に7度経験があるとはいえ、開業8年目で初めてたどり着いた祭典の舞台。しかし、至って冷静だ。「浜中騎手もダービーを勝っているし、決まった枠でジョッキーが頑張ってくれると思います」。強い追い風を背中に受け、大駆けを狙う。

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