“コメ担当大臣”肝いりの備蓄米の販売。大臣の「早く」「安く」のかけ声に呼応するように各社がいま行っているのが、店舗販売「一番乗り」の競争です。 先陣を切ったのが… アイリスオーヤマ 大山晃弘 社長 「6月2日の発売となると一番早くなると予想しております」 生活用品大手のアイリスオーヤマです。 自社グループでもつ、精米工場を武器に契約の2日後のきのう、備蓄米をパック詰めし来週月曜日の販売、一番のりを目指します。 アイリスオーヤマ 大山晃弘 社長 「備蓄米を取り扱えれば、より多くのお客様が弊社のECサイトや店舗に来ていただけるので、ブランドの露出にも繋がる」 これに対抗する構えだったのが、 ドン・キホーテの運営会社PPIH 初山俊也 常務 「クイックに店頭に並べられるように全力をそそぐ」 ドン・キホーテの運営会社。きょう、委託した精米を行い、週明けの早い段階での販売を目指していました。 しかし、きょう午前になって動いたのはスーパーの最大手イオン。あさって日曜日に都内の店舗で販売すると発表。価格は5キロ＝1980円（税抜き）です。 これにあせったのか、“一番乗り”を公言していたアイリス。午後になって、販売日を2日早めてあすの朝から店頭販売を始めると発表しました。さらに… イトーヨーカドー 関係者 「アイリスオーヤマが販売日を早めたのがわかった、まずはスピード重視ということで、あす販売します」 イトーヨーカドーもスピード競争に参戦。あすから都内の1店舗で備蓄米を販売します。 小泉大臣の6月上旬の店頭販売宣言を前倒しで実現しようとする小売り各社。備蓄米をビジネスチャンスに広げようとする戦略が見え隠れしています。
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