【日本ダービー】振り返る6・1決戦 14年ワンアンドオンリー 「人生最高の日」橋口師の夢かなえた“唯一無二”の名馬

 「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)  今年のダービーは珍しい6月決戦。1984年のグレード制導入後で7度あったが、その中でも今回は今年と同じ『6・1決戦』にフォーカスを当てた。14年の頂上決戦は、果たしてどのような結末を迎えたのか−。   ◇  ◇  橋口弘次郎元調教師の夢をかなえたワンアンドオンリー。馬名の通り、まさに“唯一無二”のダービー馬だった。  無理なく好位を取り、皐月賞馬イスラボニータの直後でレースを進めた。直線残り200メートルからは2頭による壮絶なたたき合いとなったが、ゴール手前でねじ伏せるように前へ出た。皐月賞4着からの大逆転で、第81代ダービー馬に輝いた。  16年2月末の定年が迫っていた橋口師にとって通算18度目、延べ20頭目での挑戦でようやく手にしたダービーのタイトル。残された2回のチャンスをモノにし、「ダービーは格別。他の大レースも勝たせてもらったけど、やっぱり違うね。もう(調教師を)辞めてもいいぐらい。競馬人生最高の日だよ」と喜んだ。  当時46歳だったベテラン横山典にとっては、09年ロジユニヴァース以来2度目の栄冠だった。「絶対にスローになる」。そんな読みから、それまでの後方待機策ではなく積極的にポジションを取った。皐月賞馬を射程に入れる好位5番手を確保した時点で勝負あり。名手の勝負勘と技がさえ渡った。04年に橋口師の管理した父ハーツクライが、横山典を背にして2着に敗れた大舞台。あれから10年−。夢が実現した瞬間だった。  栄冠からさかのぼることちょうど1年前。6月1日に橋口厩舎へと入厩したのがワンアンドオンリーだった。運命の糸は『6・1決戦』につながっていたのかもしれない。

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