早大が慶大に先勝した。 １日も勝てば、勝ち点と勝率で首位の明大に並び、３日に優勝決定戦が行われる。慶大が雪辱して１勝１敗とした場合、明大の優勝が決まる。 早大１１−２慶大 背水の陣で高い集中力 早大は一回の小沢（４年・健大高崎）の先制打などで序盤に５点を奪い、終盤の６得点で突き放した。伊藤樹（４年・仙台育英）は８回２失点で、現役単独最多のリーグ戦通算１９勝目。 早大は一つの敗戦で３連覇を逃す、後がない状況で伝統の早慶戦を迎えた。重圧もあるだろうが、「自力優勝の可能性が出てきて、がぜんやる気がみなぎっていた」と小宮山監督。雨で１時間遅れて始まった一戦で、選手たちは序盤から高い集中力を見せた。 一回、四球と連打で幸先良く１点を先取した後、４番の寺尾（３年・佐久長聖）が右前適時打で続いた。「先制点を取ってくれて、気楽に打席に入れた」と寺尾。その後も得点を重ね、慶大のエース外丸（４年・前橋育英）を３回でマウンドから引きずり下ろした。寺尾は慶大の救援陣も攻略し、４安打４打点と大車輪の活躍だった。 昨秋の慶大戦で７回５失点と本領を発揮できなかったエースの伊藤樹もこの日は崩れず、「借りを返せた」と今季６勝目に胸を張る。投打がかみ合い、チームはこれで３連勝。王座死守に向け、勢いを増している。（岡花拓也）
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