2022年8月、東京と奄美大島の二拠点生活をスタートしたタレントのIMALUさん。コロナ禍でリモートワークが進み、サラリーマンであっても勤務地に縛られずに住みたい場所に住むことが夢ではなくなってきた昨今。実際に都会から拠点を移したIMALUさんの離島ライフを、ご本人に綴っていただきます。 (以下、IMALUさんによる寄稿です。毎月1回更新予定) プライベートで「船釣り」に初挑戦! 結果は……? 奄美の海遊びといえばサーフィン、ダイビング、そして釣り! 島は釣り好きの人が多く、中には釣りが好きすぎて奄美に移住したなんて人もいるほど。地元の人は平日週末関係なく、友達と船釣りや近くの漁港で夜釣りをしたりと、身近な遊びなのです。私は過去にテレビのロケで釣り体験したことがある程度のド素人。でもせっかく島にいるのなら……と以前から1回は挑戦しようと思っていた事でした。 実家が鮮魚店をやっている島のお友達にお願いし、東京から遊びに来ていた釣り好きの友人も一緒に、船釣りに連れていってもらいました。船長はいつもお家やスナックで一緒に飲んでいる兄ちゃん。船を運転するいつもと違う姿に「お〜いつもと違うね〜! かっこいいね〜」なんて煽りながら、まずは20分ほど船で移動。無事に釣りポイントに到着し、船長にエサとなるタコをつけてもらい釣り本番へ。 釣り竿の説明をしてもらいながら、スルスルスル……と糸を落としていき待機して数分後……。友人がまずは1匹目をゲット! そしてその後すぐ、私の釣り糸がツンツンと動き始め、重さを感じ、「何か来た来た来た!」とパニック気味で船長に訴え、引き上げ方を教えてもらいました。グルグルとハンドルを回しながら糸を引き上げていくと、綺麗な魚が水面に出てきてくれました。奄美で初めて釣れた記念すべき1匹目は「シロダイ」。 ワーイと喜び「どんどん釣るぞー」と気合が更に入った私でしたが、ずっと揺れている船で釣り竿をジーと見ていると段々と酔い始め、しばしの休憩へ。船長から「遠くの動かない山や建物を見た方がいいよ」という船酔い豆知識も頂き、山の中に1つだけ目立っていたホテルをジーッと見ていると少しずつ体調が治り復活。釣りを再開しましたが残念ながらその後は1匹も釣ることができませんでした……。 釣ったお魚たちは船長がお刺身にしてくれて、夜には一緒に釣りに行った友人たちと乾杯! ビールとともに頂きました。自分が釣った魚を頂くなんて、いつも食べているお刺身とは全然違う感覚! お刺身とビールだけでこんなにも幸せを感じられるとは……。最高の〆となりました。 子供達と過ごす愛犬・バルーの姿に気付かされたこと 5月中旬になり、私の母と叔母。更には従兄弟が奥さんと7歳・5歳・0歳の子供を連れて奄美に遊びにきてくれました。みんなが来る直前、島は雨も多く、今にも梅雨が始まりそうなドヨ〜ンとした天気で少し心配していたのですが、彼らが到着した瞬間、一気に晴れ模様になりビックリ! ここ数年、色んなお友達が島に遊びに来てくれましたが、島は台風や風の影響を受けやすく、天気が読めないため、当日まで飛行機が飛ぶかハラハラする時も多々あり。こればかりはその人の運次第なのですが、今回はとてもラッキーでした! 従兄弟の家族は宮崎に住んでおり、私もたまに遊びに行ったりするほどの仲で、子供達にも「いつか奄美きてね!」と約束をしていたので、私自身もすごく楽しみにしていた再会でした。空港から私の家に到着してすぐさま「海入りたい!」と言い、私がコーヒーやなんやら作ってるうちに気づいたらみんな水着に着替えていました。恐らく私が今まで見た子供の着替えで一番早かったと思います。その後すぐに海に入り、沢山泳いで、夜はうちでBBQをしました。 最近14歳になった愛犬のバルーは実は元々子供が苦手だったのですが、ここ数年友人が島に子供を連れてきてくれるので少し慣れてきたのか、もしくはもう年で色んな事がどうでもよくなってきたのか、怖がらなくなってきました。 夜のBBQ中。子供達の周りにピッタリとくっついているバルーにふと気がつきました。定期的にチェックしながら見ていると、ギリギリ立っている0歳児が手に持っているパンをずっと見つめ、隙を狙って“ハフッ”とかじっているのを発見。「あ!」と言った時にはすでに遅し。0歳児本人は食べられたことすら気づいておらず、かじられたパンをそのままずっと持っていました。 0歳児が食べるのを終えると、上の兄弟が食べてる場所へ移動し、近くでずっと見つめていました。昔、私の祖母が落とした食べ物を狙っていたバルーを思い出し、“子供と老人は食べ物を落とす確率が高い”というのをバルーながらに学習していることが分かりました。もやは子供に慣れたのではなく、“食べ物が降ってくる生き物”として認識したから大丈夫になったのかもしれません。 奇跡連発! 奄美大島には「初めての出会い」が満載! 一番上の7歳のAちゃんは、以前お土産でもらったフリーズドライの鶏飯(奄美グルメ)がお気に入りで自宅でも食べていたそうで、今回奄美で本場の鶏飯を食べるのを楽しみにしていたようです。そんなAちゃんの目標を達成するため、次の日は鶏飯ランチへ。 「7歳で鶏飯を食べたいってなかなか渋いね〜」なんてみんなで褒めながら待っていると、念願の鶏飯がテーブルへやって来ました。ご飯をよそってもらいワクワクしながら鶏、椎茸、卵などのトッピングを入れていき、鶏の出汁を入れて、最初の一口目。「美味しい?」と聞くと言葉を発さず笑顔で「うんうん!」と頷き、気づいたらお茶碗3杯分食べていました(着替えるのも食べるのも早い)。 次の日はウミガメを見つけにシュノーケリングへ。いつもお世話になっているツアーの方にお願いし、ウェットスーツと浮き輪を持ってウミガメを探しに行きました。鶏飯のトリコになったAちゃんは初めてのシュノーケルマスクに苦戦していました。プールでゴーグルはつけた事はあるけど、レンズも大きく口にマウスピースを入れなくてはいけないマスクは初めてだったようで、最初は「付けたくない」と言っていました。少し緊張気味で海に入りましたが、その後少し自信がついたのか、お母さんからの応援もあり、インストラクターさんの指導で初めてのマスクに挑戦。 無事に装着し、綺麗なお魚をシュノーケルをしながら見た後、ウミガメも発見! 今回出会えたウミガメは私が今まで見た中でも一番のんびりさんで、人がいても気にせずゆっくりと動き、しばらく一緒に泳ぐことができました。まるで子供達に「ゆっくり見ていいよ〜」とウミガメが言っているような、そんな偶然でした。気づけばAちゃんはマスクを使いこなし、どんどんと泳ぎ、従兄弟家族はみんな人生で初めて見たウミガメだったようで感動してくれていました。 子供達はその後も毎日海に入り、奄美を満喫。雨を心配していたのが嘘のように見事に晴れ、奄美旅は無事に大成功! 5日間、野生動物が見れるナイトツアーや大きながじゅまるや花火を見たりとかなり満喫してくれたのですが、最終日子供達に「何が一番楽しかった?」と聞くと「ウミガメ!」と即答していました。帰りはもちろんフリーズドライの鶏飯を買っていき、宮崎に帰って行きました。ちなみにAちゃんは宮崎に帰った瞬間、奄美が楽しかったと泣いてしまったようで……次の日は朝ごはんも夜ご飯もフリーズドライ鶏飯だったそうです。またいつでも遊びに来てね。 彼らが宮崎へ帰った直後、雨が降り出し、次の日から梅雨入りがスタート。また島のとんでもない湿気の季節がやってきました。毎日除湿機の水を捨てながら、カビとの戦いの始まりです。 二拠点生活中のIMALUが語る「奄美大島と沖縄の違い」オススメスポットとは