総額2000万円の接待 著名料理屋に銀座の高級クラブに吉原のソープランド—。こうした店での東京大学教授らに対する接待が総額2000万円にものぼったうえ、研究契約を一方的に解除された日本化粧品協会らが、東大と教授らに約4200万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴した。 教授らは大麻由来のCBD（カンナビジオール）を化粧品などに活かそうと、医学部附属病院内に社会連携講座の「臨床カンナビノイド学」を開設していた。 「1500万円持ってこい」 接待を受けていたのは講座長の特任准教授（45歳）と指導的立場の教授（61歳）。提訴後に会見した化粧品協会の引地功一代表理事（51歳）は、「研究を続けてもらうためには仕方なかった」と接待の理由を語った。 東大の名を開発商品に活用できるだけに、どんな要求も受け入れてきた。だが、「1500万円持ってこい」と強要されたのを機に教授らとの提携を諦め、東大コンプライアンス窓口に通報するとともに恐喝未遂罪で警視庁に被害届を提出した。 それにしても教授らの「タカリぶり」はすさまじい。「みなし公務員」として収賄罪が適用される可能性もあるが、告発を受けるとは夢にも思ってもいなかったようだ。引地氏による覚悟の訴えは、今後どうなるか—。 「週刊現代」2025年6月9日号より 【独占インタビュー】与沢氏が明かした突然の「覚醒剤使用告白」のワケ…「私は『黒幕』に殺されるかもしれない」
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