鳥取県は、生成ＡＩ（人工知能）を悪用し、児童らの画像を加工して性的な偽画像を作成、提供することを禁じる県青少年健全育成条例について、「過料５万円以下」の行政罰を新設する方針を固めた。 実効性を高める狙いがある。 ４月１日施行の改正条例では、生成ＡＩで１８歳未満の画像を加工して生成された性的な画像を「児童ポルノ」と定義。作成や製造、提供を禁止したが、罰則は設けていなかった。条例では、県内の児童らの画像を県外で加工、提供した場合も規制の対象に含んでいる。 県幹部によると、条例を再び改正し、知事が違反者に、生成ＡＩを使った偽の児童ポルノの削除を命じることができると規定する。従わない場合は違反の内容と氏名を公表できるとし、「違反者は５万円以下の過料に処する」と明記する。 条例に基づいて被害申告を受け付ける窓口は既に設置されており、今後、罰則の適用基準や方法を協議する。２日に開く県の会議で決定し、６月の県議会に条例改正案を提出する。
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