小泉進次郎農水相は２日の参議院予算委員会に出席。備蓄米として放出された２０２１年（令和３）年度産の米が「古古古米」が別の呼び名になることが望ましいとの認識を示した。 　公明党の三浦信祐参院議員から「古古古米の呼び方を変えてはどうか」と質問された進次郎氏は、「令和３年度米（古古古米）とか、令和４年度米（古古米）という形の方が実際に適切かもしれない」と応じた。 　小泉農水相は先週、備蓄米の保管倉庫を視察。その経験を踏まえ、「ものすごくきれいな倉庫で感銘を受けました。日本の品質管理、倉庫の状態は、世界トップクラスと言っていい」と絶賛した。「こういった（保管業務の仕事に携わる）皆さんの思いに応えて、発売が始まった（５キロ）２０００円の備蓄米を食べられた方々が、テレビ番組などで（味にかんして）発信してくださっている。（通常の米と）あまり違いがわからないという方が非常に多いというのも事実です」と訴えた。 　古古古米というネーミングについては「政府が決めるというより、実際に味わった方々のいろんな発信が、いまのＳＮＳ社会に出てくると思う」、「これから正しく伝わるよう、令和３年度米とか、こういったことも含め、政府としては（呼び方を）適切に考え、民間の皆さん、国民の皆さんにもいい形が結果として、浸透していくことを期待しています」と語った。 　一方、立憲民主党の石垣のりこ参院議員からは�コメ問題�について鋭い質問も飛び出した。 「これまでの農政政策の失策ではないか。生産の量の問題、価格問題も含めてあまりにも現場に任せすぎた」（石垣氏） 　これに進次郎氏は「ご指摘、さまざまあることは受け止めたいと思います。そのうえでいまやろうとしていることは、水田政策のあり方を２０２７年度以降に向けて大きく転換していくことだ」と与野党で議論したい考えを強調した。