去年、関東で相次いだ一連の強盗事件のうち、埼玉県所沢市で起きた強盗致傷事件で実行役として起訴された男に対し、懲役7年の実刑判決が言い渡されました。 起訴状によりますと、海藤貴志被告（43）は去年10月、仲間とともに所沢市の民家に押し入り、80代の夫婦を縛って夫を包丁で切りつけるなどしたうえ、現金やクレジットカードを奪った罪に問われています。 これまでの裁判で、検察側は海藤被告に対し、懲役9年を求刑していましたが、さいたま地裁は2日、海藤被告に対し、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。 判決の理由について、裁判長は「包丁で切りつけるなど身体の危険性が高く、被害者らに殺されるかもしれないという恐怖心を抱かせるなど大きな精神的苦痛を与えた」「自分の個人情報を指示役に知られているとの懸念もあったにせよ、結局はすぐに高額の金銭を得たいとの考えがあって強盗の犯行に及ぶことを決意した」などと述べました。 最後に裁判長から「服役を終えて、しっかり立ち直ってもらいたい」と語りかけられ、海藤被告は静かに耳を傾けていました。
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