43人が犠牲となった雲仙・普賢岳の大火砕流から3日で丸34年を迎え、ふもとの長崎県島原市内は一日、深い祈りに包まれました。 あの日から34年、雲仙・普賢岳は厚い雲に覆われ、その姿を望むことはできませんでした。 当時の報道陣の取材拠点で、災害遺構として整備されている「定点」。 この場所で亡くなった多くの犠牲者を悼み、花が手向けられました。 1991年6月3日に発生した大火砕流。 地元の消防団員や警察官、報道関係者ら43人が犠牲となりました。 大火砕流が発生した午後4時8分… 消防団員の父を亡くした大町亮介さん（40） 「毎年、家族みんな空から見守ってくださいという思いで手を合わせている」 消防団員の父を亡くした山下優樹さん（46） 「記憶はあの日で止まったまま。こういうことがあったのだと少しでも思ってくれれば、それが後世に伝わっていくことの第一歩」 噴火災害を風化させず、次の世代に記憶と教訓を語り継いでいく決意を新たにしました。
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