驚愕…細胞が、骨を壊す様子を是非みて! 古い骨だけを選んで壊す、じつに”賢い細胞”

私たちの体の中にあり、普段見ることができない骨。「硬くて動かない」というイメージがありますが、最新科学で覗き見ると、免疫や、ホルモンなどによる全身制御、人類の敵・がんとのかかわりなど、驚くべき機能や活動が見えてきました。骨は「体を支える」だけではないのです! そんな骨研究の最前線をとりあげた、『硬くて柔らかい「複雑系」 骨のふしぎ』(石井優著、講談社ブルーバックス)から、注目のトピックを紹介します。 今回取り上げるのは、骨を壊す「破骨細胞」についてです。私たちの体の中では、日々傷んだ骨の破壊と形成が繰り返され、それによって丈夫な骨が保たれていますが、破骨細胞はどんな風に動いて古い骨を壊しているのでしょうか。 *本記事は、『硬くて柔らかい「複雑系」 骨のふしぎ』(ブルーバックス)を再構成・再編集したものです。 生きた破骨細胞の動きを捉えた! 破骨細胞は骨の新陳代謝を促すために骨を壊すので、教科書的には「古くなった骨」や「傷んだ骨」を壊す、と書かれています。しかしながら、破骨細胞はどうやって「古くなった骨」を認識しているのでしょうか。そもそも、破骨細胞はそんなに賢くなくて、骨の表面をランダムに壊しているのではないか(その結果、確率的に古い骨も壊れる)という説もありました。 この疑問に答えるために、筆者は破骨細胞が骨を壊す様子を生体イメージングという方法で捉えました。 その結果、破骨細胞は明らかに壊すところを認識していて、そこに向かって移動してまた壊す、といった様子が観察されました。骨の「古くなった部分」をどのように認識しているかはまだ謎のままですが、少なくとも破骨細胞は結構“賢い”細胞であることがわかったのです。 ちなみにここで言う「古い」とは、使っているうちに細かい傷が蓄積していった状態と考えています。橋梁やトンネルの補修の際、作業員さんたちがコンクリートをコンコンとハンマーで叩いて、空洞ができていないかどうかを確認しているそうですが、破骨細胞も同じようなことをやっているのでしょうか。 多くの人が悩む「骨粗鬆症」…意外に知られていない、骨密度の「カギ」を握る2つの細胞の「正体」

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