パキスタンのインフルエンサー 求婚を何度も断ったため銃で殺害

 パキスタンのインフルエンサー、サナ・ユサフさん(17)がファンからのオンラインでの求婚を何度も断ったため、銃で殺害された事件に、パキスタン国民は衝撃を受けている。パキスタン紙パキスタン・オブザーバーが4日、報じた。  ユサフさんのファンでモデルのウマル・ハヤット容疑者(22)は2日、イスラマバードのユサフさん宅に侵入し、銃で殺害した。ハヤット容疑者は現場から立ち去ったが、防犯カメラ映像などにより、すぐに逮捕された。  イスラマバード警察署のサイード・アリ・ナシル・リズヴ署長は記者会見で、「容疑者はサナさんに何度もオンラインで連絡を取り求婚し、何度も拒否された後に犯行に及んだ。容疑者はサナさんの家の外を長時間うろついていた後、侵入してサナさんを2発撃った。容疑者は現場から立ち去る前にサナさんの叔母を脅迫し、サナさんの携帯電話を盗んだ」と説明した。  4日、イスラマバード裁判所で裁判が行われ、アハメド・シェザド・ゴンダル裁判官が警察に対し、報告書を6月18日までに提出するよう指示した。しかし、検察官が欠席したため、ゴンダル氏は「検察官はどこにいるんだ? 検察官が到着するまで事件は進行しない」と述べた。  ユサフさんの父親は公務員、母親は著名な活動家。ユサフさんは、TikTok、インスタグラムに多くのフォロワーを持つ有名なインフルエンサーで、投稿には、ファッションやスキンケアのヒント、美容製品のおすすめなどが含まれている。その一方、女性の権利と文化的アイデンティティーを促進するコンテンツで知られていたという。  パキスタン・オブザーバー紙は「サナさんの殺害は、パキスタンにおける女性インフルエンサーの安全について、広範な怒りと新たな議論を引き起こした。この殺人事件は、世間の注目を集める若い女性が直面する危険と、パキスタンにおけるジェンダーに基づく暴力に対するより強力な保護の必要性を浮き彫りにした」と伝えた。

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