静岡県警は6日、個人情報が記載された捜査資料の写しなどを保管していた車が盗まれ、一時紛失していたことを明らかにしました。一時紛失した個人情報は687人分だということです。 個人情報が記載された捜査資料などを一時紛失したのは、交通部高速隊に所属する40代の男性巡査部長です。 警察によりますと男性巡査部長は、5月、687人の運転免許証の番号や名前、住所など個人情報が記載された捜査資料の写し135点や顔写真のデータが入ったSDカード4点を、浜松市の自宅駐車場の車内に保管していたところ、5月13日、車の窃盗被害に遭い、紛失しました。 紛失した捜査書類などは、翌日、磐田市内の河川敷に捨てられているのを散歩中の男性が発見、紛失した資料はすべて警察が回収済みで、2次被害は確認されていないということです。警察が回収した捜査資料などを確認したことで、紛失が発覚したということです。 県警の規定では、捜査資料の写しを取ることや、資料を無許可で外部に持ち出すことは禁止されているということですが、男性巡査部長は「自己研鑽のために写しを持っていた」と説明しているということです。 県警は「一時的といえども、個人情報の漏えいの恐れがあったことに違いはなく、個人情報の対象者の皆様、並びに県民のみなさま方にご迷惑とご心配をおかけしており、おわび申し上げます」と謝罪した上で、再発防止策として「個人情報、警察装備品等の重要性に関する意識改革。個人情報の保管･管理の再徹底。外部記録媒体の廃棄の経緯を記録化すること。本部主幹課による業務指導を実施し、捜査資料の個人保管が厳禁であることの指導教養、運転免許業務の適正な実施に関する指導教養を行うなど同種事案の絶無に務めてまいります」とコメントしています。 県警は6日から、個人情報が一時紛失した当事者には順次連絡し、面接して謝罪しているということですが、県民から問い合わせがあった場合は真しに対応していくと説明しています。 盗まれた車はトヨタ「ランドクルーザープラド」（白）で、男性巡査部長は、この車を通勤に使用していたということですが、いまだ発見されていません。